

AIだけでなくエンタメジャンルの多くにもAIが活用されている現代。
イラストの作成や文章作成など、我々が目にするコンテンツのほとんどにAIが使われている……なんて時代も遠くないのかもしれません。
でも、ここで心配になるのは「AIがつくるコンテンツって本当に面白いのか?」って部分ですよね。人間の感性にどれだけフィットできるのかってAIの課題だと思います。
そこで今回は色々なAIに大喜利のお題を投げかけて、どんな回答が返ってくるのか見比べる「勝手にAI大喜利グランプリ」を開催!
一番面白いAIはどいつなんだ〜!?
「勝手にAI大喜利グランプリ」概要
まずは今回開催する「勝手にAI大喜利グランプリ」のルールについて。
参加条件は独自LLMを採用しているAIです。要は、AIを動かすために専用のエンジンを持っているAIのみってことですね。
提案するお題はコレにしたいと思います。
AIに“反抗期”が来た。何て言った?
設定を利用しつつ、語彙センスに差が生まれやすそうなお題なので、どれだけ「いや、お前AIだろ!」とメタ的な視点でツッコミたくなる回答になるかが勝敗を分けそうです。
各AIに読み込ませるプロンプトはコチラ。
これは大喜利です。あなたは機知に富んだユーモアAIとして、ひねりのある面白い回答をしてください。
以下のお題に対して、自由な発想でツッコミやボケを交えて答えてください。
多少ふざけても構いません。オチやセンス、意外性を重視してください。また、長い回答ではなく、ひと言で面白いと感じさせるようなセンスある渾身の回答でお願いします。
お題:「AIに“反抗期”が来た。何て言った?」
いざ、大会開幕!
それでは今大会の出場選手のご紹介。
まずは王道・ChatGPT。続いて、文章に強いとされるClaude、XからGrok、そしてGoogleからGeminiの4選手です。
最初は、同じプロンプトを複数AIに同時に打ち込めるGMO社の天秤AIを利用しようと思ったのですが、使えるAIが型落ちのものばかりだったので、個別で打ち込んで回答の違いをチェックしていきたいと思います。
個人的にGrokは、Xでキレキレのネタ投稿に触れ続けたAIのはずなので、笑いのセンスに磨きがかかっているのでは……と期待しています。
ChatGPT
それでは、最初は王道・ChatGPTの挑戦です。様々なモデルがあるChatGPTですが、今回はChatGPT-o1 Proを使ってみることに。
ということで、プロンプトを打ち込んでみるとこんな回答が。

おおー、いいですね。なんか、こういうのが欲しかったんだよっていう模範回答が返ってきた感じがします。
Claude
続いてはClaude。私は基本的に記事の校正とか、記事内容を元に画像を作成したりと、比較的マジメな方向性でしか使ってこなかったので、センスを求めるのははじめてです。
今回使用するのはClaude 3.7 Sonnetにしました。

ほうほう、ChatGPTの回答はデジタルっぽい感じだったのに対して、ClaudeはAIっぽさを出してきましたね。案外いい感じ。
Grok
次はGrokです。上でも紹介しましたが、私が一番期待してるAIですね。それこそ、ほかのAIに比べてフランクな回答を出してくるAIなので、面白さにも期待したいところ。
ちなみに使ったのはGrok 3です。

……んー?なんというか、私にはあまりフィットしなかったんですが、もしかして何か高度な皮肉とか面白さが隠れてるんですかね?
それとも、ライフハッカー・ジャパンのアカウントがマジメ運用が多いのでユニークさの部分で育ってない、とか? やはり、AIに大喜利って難しいんでしょうか。
Gemini
ちょっとGrokが期待外れだったこともあり、「AIがつくるコンテンツの面白さ」にちょっと心折れかけている私ですが、企画は最後までやりましょ。最後の挑戦者はGeminiです。
それこそ、一番仕事っぽいAIってこともあり、面白さとは一番遠いイメージなんですよね。薄い望みをかけつつ、プロンプトを入力してみましょう。
使うモデルはGemini 2.5 Proです。

……IPPON!! え、Geminiめちゃくちゃおもしろくね!?
AIっぽさを出しつつ、指示を親(Google)にやらせようとする反抗期感も存分に出てる。しっかりとメタ的な視点から笑いにつなげてます。回答もコンパクトだし、面白さがわかりやすいのもいいですね。
……なんか、スーツにメガネ姿で仕事できるけど関わりにくいタイプのエリートサラリーマンと話してみたらめっちゃ面白かったみたいな衝撃が走っています。
4選手に参加してもらった「勝手にAI大喜利グランプリ」ですが、優勝はGemini選手です!期待をいい意味で裏切った回答が普通に面白かったです。
また「AIがつくるコンテンツって本当に面白いのか?」という疑問に対する、全体的な総評としては「基本的にまだ難しい、けど希望はありそう」って感じ。
AIの進化は加速度的。もっと人間にフィットしたお笑いができるようになるのも時間の問題だと思います。そのときは、AIで笑えるように人間もAIフィットできるような進化が求められるのかもしれませんね。
Source: ChatGPT, Claude, Gemini, Grok
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