中国はトランプ米政権に、一方的に発動した関税をすべて撤回するよう求め、貿易合意の成立を目指した交渉が行われているとの見方を否定した。トランプ米大統領は中国に対する強硬姿勢を最近になって和らげたものの、中国は強硬な姿勢を維持している。

  中国商務省の何亜東報道官は24日の記者会見で「米国は本当に問題を解決したいのなら、国際社会と米国内に広がる理性的な声に耳を傾け、中国に対し一方的に発動した関税をすべて撤廃するべきだ」と述べた。

  米中間の意思疎通で進展があったとの臆測も否定し、「協議の進展を伝える報道はいずれも根拠がない」と述べ、米国が合意を望むのなら「誠意を示す」よう促した。

動画:トランプ米大統領の関税政策について伝えるブルームバーグテレビジョン

出所:ブルームバーグ

  トランプ氏は今週、現在大半の品目に対して145%に設定された対中関税が引き下げられる可能性を示唆したが、中国側はそれでは緊張緩和に不十分だとみていることが発言からうかがわれる。トランプ氏は23日、中国との交渉について問われ「あらゆる点で活発だ」と表現。交渉が決着すれば中国にとって「悪い結果にはならない」と述べていた。

  トランプ氏は大統領に最就任後、中国の習近平国家主席との電話会談を繰り返し試みているが、習氏はこれまでのところ応じていない。中国は貿易交渉に応じる前に、誠意ある姿勢の表明や交渉担当者の任命など複数の措置を米国に求めていると、ブルームバーグが報じている。

  ほかにも米国がもっと一貫した姿勢を取ることや、対中制裁や台湾問題などで中国側の懸念に真摯(しんし)に向き合うことなどが条件に含まれている。

関連記事:トランプ氏、対中関税「大幅」引き下げ示唆-中国は全面撤廃求める

原題:China Says US Should Revoke Unilateral Tariffs, Denies Talks (1)(抜粋)

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