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ロシアのウクライナ領内進軍、今年大きく鈍化-強気の外交とは裏腹 – Bloomberg


ロシア軍は戦争で優位に立っていると、プーチン大統領は主張する。だが実際は、ウクライナ軍の頑強な抵抗を受け、今年に入ってからはわずかな前進しか遂げていない。

  ロシア軍は常に数で勝り、制圧地域を着実に広げてはいる。それでも戦場の様子は、プーチン氏が戦争目標を達成するには程遠いことが示唆される。オープンソースの地図データを手がけるディープステートがまとめたデータによると、ウクライナ東部における年初からのロシア軍の前進ペースは、昨年末までの同じぐらいの期間と比べ、半分程度に減速した。

  トランプ米大統領が戦争終結に向けた取り組みから手を引こうとする中で、ロシアは一方的に併合を宣言したウクライナ東部と南部の4州の割譲を迫る姿勢を崩していない。この4州について、ロシアは完全には掌握できていない。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの要求を拒んでいる。

ドネツク州ポクロウシクの中心部で、ロシアの攻撃により破壊された建物の前を歩くウクライナ兵(4月23日)

Photographer: Michael Shtekel/AP Photo

  外交的な取り組みが失速し、ウクライナおよび欧州全体の安全保障の未来は戦況によって決定される可能性が高まっている。現時点では膠着(こうちゃく)状態に近く、米国の大規模な支援が見込めない中でウクライナとその支援国が人員と兵器の供給を継続できるかが鍵を握る。

  ブルームバーグが追跡調査しているデータによれば、ロシア軍は昨年8月半ばから年末まででウクライナ領内の支配地域を週平均で約125キロ平方メートル拡大したが、今年に入ってからは同41キロ平方メートルにとどまっている。

  戦闘の状況は、プーチン氏に有利な方向へと動いた外交面での変化とは著しく対照的だ。同氏は今週の電話会談でトランプ氏から停戦の要求や制裁の脅しを受けることなく、時間稼ぎに成功したとみられる。一方、欧州ではトランプ氏が長く言いはやしてきた迅速な和平実現の公約を放棄するとの不安が高まった。



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🧠 編集部の感想:
ロシアのウクライナ進軍が鈍化しているというのは、一見するとロシアの戦略にとって逆風。しかし、ウクライナの防衛力が強まっていることが明らかになり、国際情勢にも影響を与えそうです。長期的には、戦闘の膠着状態が続く中で、外交的解決を求める動きが強まることを期待します。

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