
バイデン前米大統領は、ロシアのウクライナ侵攻終結を目指すトランプ政権について、領土を諦めるようウクライナに圧力をかけることでロシアのプーチン大統領におもねっていると批判した。
大統領退任後初めてインタビューに応じたバイデン氏は英BBCに対し、「これは現代の宥和政策だ」と述べ、1930年代にナチス・ドイツの領土要求を譲歩することで第2次世界大戦を回避しようとした政策を挙げた。
バイデン氏は「独裁者や暴君が所有していない広範な土地を奪おうと決め、われわれがそれを許してしまった場合、独裁者はそれで満足するとどうして考えられるのか、私には理解できない」と語った。
トランプ政権が提示した和平案によれば、プーチン氏が2014年にウクライナから併合したクリミア半島について米国はロシアの支配を承認する用意がある。この和平案は、戦線を現状で凍結させ、ウクライナの南部と東部の広い地域をロシアが支配し続けることを事実上認めるものだ。
バイデン氏は、プーチン氏が「自ら率いるロシア独裁体制やソ連が崩壊した事実を受け入れられていない」と指摘、「プーチン氏がいつか止めると思うのは愚かだ」と話した。
原題:Biden Slams Trump Over ‘Modern Day Appeasement’ in Ukraine
(抜粋)
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