デベロッパーのRAA Studiosは5月9日、ホラーゲーム『Cameraman: パイロットエピソード』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年第3四半期に配信予定。ストアページによると、ゲーム内は日本語表示に対応予定のようだ。
本作は、イギリスのテレビスタジオをモチーフにした異空間を探索する作品だ。1980年代のテレビ番組や、いわゆるだまし絵で知られる画家エッシャーから影響を受けて制作されているという。

『Cameraman: パイロットエピソード』にてプレイヤーは主人公のカメラマンとなり、とある画期的な実験の一環として、奇妙な“ポケットディメンション”へと送り込まれる。そこはイギリスのテレビスタジオのようであり、古びた機材や埃をかぶったオフィスが存在するが、働く人は誰もいない。この場所では、かつて何らかの悲劇が発生したとされ、主人公はそれを繰り返し体験しながら、自らの精神が崩壊する前に、秘められた真実を見つけなければならないとのこと。
本作では、主人公が唯一装備するVHSカムコーダーのレンズ越しの視点にてプレイする。VHS映像らしい滲みや、主人公によるカメラの手ブレが表現されるようだ。舞台となるテレビスタジオは、主人公にとっては馴染みのある空間であったが、探索するなかで徐々に恐ろしい異空間へと変化。時間が歪み、重力が常識を超えていくという。


テレビスタジオにはさまざまなパズル要素が存在し、プレイヤーはそれらを攻略しながら進んでいく。そのひとつとしては時間操作パズルが用意され、特定の物体や装置を巻き戻して環境を変え、進む道を切り開かなければならない。また、重力の方向が変わる場面もあり、プレイヤーは天井や壁を歩きながら、異次元のねじれた構造を突破していくことになる。
このほか探索中には、プレイヤーの視点であるカメラの映像が乱れたり、グリッチが発生したりすることも。また、不気味な異常現象や謎はそのレンズ越しにしか見えず、タイムコードが現実と異常を切り分けるとも説明されており、そうした映像から得られる情報も、このテレビスタジオに隠された真実を見つけ出すヒントになるのかもしれない。
本作の開発元RAA Studiosは、2023年頃から本作の開発状況をSNSに定期的に投稿。その中では、実写のニュース風映像の収録風景も紹介されており、その映像はステージ内に設置されたテレビで放映され、本作の物語を伝えるものになるという。その後同スタジオのSNS投稿はしばらく途絶えるが、今回Steamストアページが公開され、正式に発表された格好だ。なお、元々本作は『Cameraman』と呼ばれていた一方で、本作には「パイロットエピソード」という副題が付いているため、今後シリーズ化させていく計画なのかもしれない。
『Cameraman: パイロットエピソード』は、PC(Steam)向けに2025年第3四半期に配信予定だ。
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