土曜日, 5月 24, 2025
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レッチリのアンソニー・キーディスより、ナイトライフを想定したコーヒー『Jolene』が発売。脱アルコールの波受け、米音楽シーンでも実用性アリか |


Red Hot Chili PeppersのフロントマンAnthony Kiedis(アンソニー・キーディス)。

彼が歩んできた音楽シーンでの長いキャリアにおいて、常に共にあった存在の一つは缶入りのアイスコーヒーだった。

無類のコーヒー好きでもあるアンソニーはこの度、幼なじみでありビジネスパートナーでもあるShane Powersとともに、『JOLENE』という名の缶入りコールドブリューを世に送り出した。

「ナイトライフのためのコーヒー」という新市場。
脱アルコールを加速させる代替案

JOLENEのウリは、アルコールではないのに(あくまでもカフェインの作用として)“ハイになる感覚”を与えてくれる点。

脱アルコールが進むコンサート会場やナイトライフシーンでのアクセシビリティを重視した、夜のためのカフェイン入りコーヒーという新たな市場を目指す商品なのだ。

これは、ペルーの高地で育った女性生産者協同組合による高品質なコーヒー豆の使用によって実現したものだという。酸味とコクのバランスに優れたこの豆を用い、ブラックとホワイト(オーツミルク入り)の2種が展開される。

そして、飲用シーンとして想定されているのは、ライブ会場やクラブといった音楽の現場。オンラインストアでの販売を皮切りに、ロサンゼルスとニューヨークの一部の小売店でも取り扱いが始まり、今後は全米23州にまたがる40カ所のLive Nationの野外音楽堂でも提供される予定。

熱いライブ演奏を聴きながら、本格的なコーヒーでハイになる……新しいスタイルが実現しようとしているのだ。

背景には、近年のライブエンターテイメント市場の変化がある。

Live NationのCEOであるMichael Rapino氏は、「顧客層がアルコールからノンアルコールへと移行する中で、私たちはエナジードリンクなど様々な選択肢を模索してきた」と『Forbes』にて語っている。

JOLENEは、アーティストのビジョンを支援すると同時に、会場での飲み物の選択肢を広げたいというLive Nationのニーズにも合致したそう。

© Michael Rapino/X

アンソニーの探求心が生んだ「魂のブランド」

アンソニーにとって、コーヒーとは世界を旅する中で育まれた情熱でもあるという。

1980年代初頭、ロサンゼルスのトロピカーナ・モーテルで“joe(コーヒー)”と出会ったことがきっかけだった。以降、イタリア、オーストラリア、インドネシアなど各地でその土地ならではのコーヒー文化を体験し、やがて起源地であるエチオピアの神話にまで思いを馳せるようになったとか。

ときにはボルネオ島で“kopi kopi”を味わい、また別の日にはマリブで高級な「コピ・ルアク(ジャコウネコの排泄物から採取される希少豆)」に手を出すなど、彼のコーヒーへの興味は尽きることがない。

それは単なる嗜好を超え、“人生を味わう”ための儀式に近い存在になったそう。

『JOLENE』は、長い音楽キャリアの中で深まり続けるアンソニーの探求心が生んだ、魂とも言えるコーヒーのようだ。

© thejolenecoffee/Instagram

ナイトライフは酩酊ではなく、覚醒するもの。
新たなナイトカルチャーの象徴なるか

「酔わずに高揚感を得たい」「夜をクリアな感覚で楽しみたい」というニーズに応えるため、Kiedisたちはあえてカフェインというアプローチを選んだ。

JOLENEはアルコールの代替品ではなく、“夜を覚醒状態で楽しむ”という新しい体験を提供する飲み物なのだ。

刺激的でありながら身体に無理のないその設計は、ライブやイベントとの相性も良いだろう。Live NationのMichael Rapinoも「アルコールから離れつつある観客にとって、JOLENEは理想的な代替手段だ」と語っている。

JOLENEは、酩酊ではなく(合法的な)覚醒によって夜を彩る、新しいナイトカルチャーの象徴……その発端となっていくかもしれない。

Top image: © EyeEm Mobile GmbH/iStock





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🧠 編集部の感想:
アンソニー・キーディスの新しいコーヒーブランド『Jolene』は、ナイトライフの新しい選択肢を提案しています。脱アルコールの流れにうまく乗り、音楽イベントでの楽しみ方を変える可能性が感じられます。コーヒーを通じて「覚醒する夜」を提供する挑戦は、興味深い文化的シフトを生むでしょう。

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