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ルパン三世30年ぶりの新作映画『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』を見てきました



ルパン三世の映画『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が、2025年6月27日より公開となった。『ルパン三世 DEAD OR ALIVE(1996年)』から、2Dアニメとしては約30年振りとなる新作だ。

しかし、テレビスペシャル版に馴染んでいる層からは「この彫りが深いルパンはなんだろう?」と思われている気がしないではない。そこで簡単な解説も含め、新作映画の感想をお届けしたい。


・物語に引きずり込まれる

〈LUPIN THE IIIRD〉はシリーズもので、過去に『次元大介の墓標(2014年)』『血煙の石川五ェ門(2017年)』『峰不二子の嘘(2019年)』とある。いずれも、ごく限られた期間と劇場で公開されていた。

上映時間が約60分と短く、またルパン三世関連の劇場用アニメでは初めてPG12のレイティングが適用されるなど、見る人を選ぶ作品であっただろう。

また2025年6月20日からは、今回の映画『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』の前日譚となる『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』を各種配信サービスで公開している。

作品はすべて小池健監督によるもので、同シリーズを「小池ルパン」と呼んだりもする。 “原作に近いルパン” と評価する声も多く、確かにダークでハードボイルドなところが近いといえば近い。

物語の時系列的にはこれら〈LUPIN THE IIIRD〉を経て『ルパン三世 PART1(TV第1シリーズ、1971年~)』につながっていく、というイメージだ。

これを聞いて「〈LUPIN THE IIIRD〉を見てないと、映画は楽しめなさそう」と思ったあなた。気持ちはわかるが、心配無用。

映画の冒頭で簡単な流れの説明をしてくれるし、いつどのタイミングで見ても物語に引きずり込まれてしまうのがルパン作品だからだ。

原作でもテレビシリーズ・テレビスペシャル版でも実写や3D映画でも、どんな形であれ一度でも『ルパン三世』に触れたことがある人はもちろん、なんなら初見でもルパンの虜(とりこ)になること間違いなし。

『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』はそういう作品だった。


・繰り返し見たい

物語の舞台は世界地図に存在しない謎の島。ルパンたちはこれまで彼らに刺客を送り続けてきた黒幕の正体と、そこに隠されているだろう財宝を暴き出さんとする、というのが大まかなあらすじだ。ネタバレになるので、詳細は自分の目で確かめてほしい。

本作を見ながら記者がなんとなく思い出したのが『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』を見たときの劇場の雰囲気だ。あれは約30年前、生まれてはじめての劇場での映画体験だった。

もう上映期間が終盤だったのだろう、客足はまばら。煙草のにおいが充満する館で、映画館ってこういうものかと感動した覚えがある。(割とニッチな館であったことは、後ほど知った)

時間潰しに見ていた人もいたのか、はじめはダラッとした空気が漂っていたし、それこそ煙草を吸っていた人もいたと思う。しかし物語が終盤に向かうにつれ緊張感が漂い、見ている人たちの間に謎の一体感が生まれたことを覚えている。

映画ってみんなで共有するものなんだなあと、しばらく興奮が冷めやらずだった。当時の自分にとっては難しい内容で、理解できていたとは言い難い。それでも今に至るまで、記憶に鮮明に残っている作品だ。

『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』もそうで、物語自体の面白さはもちろん、映画館で見るからこそ得られるものがあると感じた。手に汗握る物語展開と、画の迫力、どれをとっても大画面で浴びたいものだ。


加えて、映画館上映が終わった後も繰り返して咀嚼(そしゃく)したい作品でもあった。過去と遠い未来までもをつなぐようなストーリーは、自分が置かれている環境や年齢など、時々の状態によって感じ方が変わって来ると思うからだ。

これまでのルパン映画は名作ぞろいだが『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』も、そんなルパン映画の歴史の一部として、今後長く大切にされるであろうと感じた。

記者のはじめての映画体験が『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』で衝撃を受けたのと同じように、はじめてのルパンが『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』であったとしても、きっと深く印象に残り続けることだろう。

ルパン三世玄人には言うまでもないだろうが、そうでない人にも、いやそうでない人にこそ『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』を劇場で触れてほしい。そう思わせてしまう、力強い作品だった。

参考リンク:LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.





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🧠 編集部の感想:
『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』、30年ぶりの新作が満を持しての登場に感激です。物語の深さと迫力ある映像が映画館での体験をより特別にしていますね。ルパン三世に初めて触れる人も、心を掴まれる作品に仕上がっていると感じました。

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