ざっくり内容:
展覧会概要:『ルイジ・ギッリ 終わらない風景』
開催日程と場所
- 会期:2025年7月3日(木)~9月28日(日)
- 会場:東京都写真美術館 2階展示室
- 開館時間:10:00~18:00(木金は20:00まで、特定期間中は21:00まで)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
- 入館料金:一般800円、大学生640円、高校生・65歳以上400円
この展覧会は、東京都写真美術館が1995年に開館してからの30周年を祝うものとして位置づけられています。
ルイジ・ギッリについて
イタリアの著名な写真家ルイジ・ギッリ(1943~1992)は、短命ながら20年間の写真家人生を持ち、その作品は独特の視覚的表現で知られています。測量技師から写真の世界に転身し、1970年代からの活動を通じて、現実世界の「複製」としてではなく、「視覚的断片」をもとに風景を作り出すという新たな視点を持ち込んできました。
展示内容
展覧会では、ギッリの初期代表作「コダクローム」シリーズや、画家ジョルジョ・モランディのアトリエを撮影した作品など、約130点の作品が紹介されます。彼の作品に対する評価は非常に高く、映画監督のヴィム・ヴェンダースからは「最後の、真のイメージの開拓者」と称されています。
妻パオラ・ボルゴンゾーニの役割
ギッリの活動を支えたのが妻のパオラ・ボルゴンゾーニで、彼女は家庭内外でのギッリの作品発表や1970年代のイタリアにおける写真文化の普及に重要な役割を果たしました。展覧会では、パオラのデザインによる書籍や彼女自身の作品も紹介され、二人のクリエイティブな関係に光を当てます。
関連イベント
展覧会期間中、ギッリとパオラの娘であるアデーレ・ギッリのトークイベントや、学芸員によるギャラリートーク、さらに日本初公開のドキュメンタリー映画「Infinito」の上映会も予定されています。
この展覧会は、ルイジ・ギッリの見事な表現を理解するための貴重な機会であり、彼の作品や彼を取り巻く人々の視点を通して、写真の持つ深い意味を探ることができます。
編集部の見解:
東京都写真美術館で開催される『ルイジ・ギッリ 終わらない風景』の展覧会、すごく楽しみですね!ルイジ・ギッリは20年という短い活動期間の中で、彼の写真がいかに強い印象を与えたかを思うと、作品を生で見られる機会は貴重です。
ギッリの作品は、ただの風景写真にとどまらず、フレーミングや色彩、光を巧みに使って視覚的な物語を紡ぎ出しています。彼の考え方は、写真が現実のコピーではなく、作り出された視覚的な体験である、という点で非常に深いです。彼の代表作「コダクローム」シリーズやジョルジョ=モランディのアトリエの写真を見ることで、その感性に触れられるのは本当に楽しみです。
また、ギッリを支えた妻パオラ・ボルゴンゾーニの存在も見逃せません。彼女がデザインした書籍や彼の作品展が一緒に展示されるということで、二人のクリエイティブな相乗効果がどのように生まれたのか、興味がわきます。
さらに、関連イベントとして行われるトークやドキュメンタリー映画の上映も期待大!特に、ドキュメンタリー映画「Infinito」は、日本初公開とのこと。これを通じて、ギッリとその作品が持つ背景や哲学に触れることができるのは、まさにファンにはたまらない体験になるでしょう。
最後に、ギッリの影響力は今なお感じられ、彼の作品はさまざまなアートシーンにインスピレーションを与え続けています。彼自身が短命だったことが悔やまれますが、その分だけ彼の作品が持つメッセージはより強烈に響くのかもしれません。
東京都写真美術館の30周年を祝う素晴らしいイベント、ぜひ行ってみたいですね!
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キーワード: ルイジ・ギッリ
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