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概要
この記事では、リクルートホールディングスの決算発表を基に、今後の人材業界におけるAIの活用とその影響について語られています。特に、AIによるサービスが求職者や企業にどのように変化をもたらすか、そして人材紹介コンサルタントの役割が今後どう変わるのかに焦点を当てています。
要約(箇条書き)
- リクルートホールディングスの決算発表での人材業界の未来像が示される。
- AIを活用した「Career Scout」や「Talent Scout」などの新しいサービスが紹介されている。
- Career Scout: 求職者向けのAIエージェント機能。履歴書作成や面接練習も支援。
- Talent Scout: 企業向けのAIサービス。最適な候補者を提案する。
- 日本国内での他のAIサービスも紹介され、「ガクチカ AIアシスタント」がその一例。
- AIの普及が進むことで、従来のマッチング機能が大幅に改善される見込み。
- 求人情報の提供だけでなく、個々のニーズにフィットした提案が可能になる。
- 人材紹介コンサルタントの役割がAIによって変化する可能性について議論される。
- 次回は人材紹介コンサルタントの将来についてさらに考察する予定。
皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
先日、リクルートホールディングスの決算発表があり、その中でリクルートが考えている人材業界の未来の姿について説明がありました。今後の人材紹介コンサルタントの未来を考える上でもとても興味深い内容になるかと思いますので今回の記事で取り上げてみたいと思います。
決算説明会の動画は下記をご覧ください。<株式会社リクルートホールディングス 2025年3月期 通期決算説明会 2025年5月9日より>
リクルートが示す人材業界の近未来
今回のリクルートホールディングスの決算説明会では人材業界の近未来の姿について、Indeedなどのサービスを通して既にリクルートがアメリカで実際にテストを行っていたり、あるいは既に実際に実装されていることも踏まえて未来像が示されているという点で単なる構想ではなく、実現可能性が極めて高いというのが特徴です。具体的には、以下のようサービスの説明がありました。
■Career Scout:求職者向けサービス・AIを使ったあなただけのための人材エージェント・キーワード検索する必要がなく、簡単にCareer Scoutにどのような仕事を探しているかを話しかけるだけでスキルや経験を踏まえて、最も合う求人を紹介してくれる・履歴書などの応募書類も代わりに書いてくれる・面接AIを使って面接の練習ができるので自信を持って面接に臨める・新たなキャリアの道筋を想定給与やそれまでのステップと合わせて示してくれる
■Talent Scout:企業向けサービス
・Indeedが抱える3億4,000万件以上のプロフィールから指定の条件に基づいて最適な候補者を提示・資格や適正を的確にハイライトしながら会話形式で最適な候補者の特定をお手伝い
・面接のスケジュール設定に加えて、AIを使った自動面接も代わりに実施
リクルートホールディングス 2025年3月期決算説明会より
続いて、決算説明会では日本で実際に作っているサービスの説明もありました。
■ガクチカ AIアシスタント:就活生向けサービス・AIからの質問に答えていくだけで、自分の経験が言語化され、学生がどんなことに取り組んだのか、どんな学びがあったのかを整理し、応募書類用の文案を作成してくれる(これまで作成に2時間かかっていた応募書類が、たったの6分で完成。既に4万5千人以上の学生が利用しているとのことです)
■キャリアアシスタント:個人向けサービス(試験提供中)
・仕事探しに関するユーザーの悩みや希望を深く理解し、適切なサポートをしてくれる
・自分でも気づかなかった新しいキャリアの選択肢を見せてくれる
リクルートホールディングス 2025年3月期決算説明会より
人材業界におけるAIの更なる浸透
今回のリクルートホールディングスのサービスを見てみると今までの想定以上にAIの活用が進んだ世界観が近く本当に実現していくという印象を強く持ちました。例えば、今までの人材業界におけるAIの活用の場面といえば「マッチング」や「レジュメの自動作成」などに限られていましたが、それが生成AIの普及に伴い、会話型に移行し、より個人や企業のニーズにフィットしたサービスへ進化しようとしています。
また、人材業界のAIといえば今まではどちらかというと精度の低いマッチングやリコメンド機能というイメージでしたが、Indeedなどの全世界の数億人というデータとリクルートの数十年に及ぶノウハウを融合していくことで近い将来はより高い精度でマッチングや提案ができる状態が実現することが現実になってくると思います。
人材紹介コンサルタントの仕事は今後どうなっていく?
以上、ここまでリクルートホールディングスの決算説明会の内容からリクルートが考える人材業界の未来像についてみてきました。
会話型のAIサービスが普及し、求人や求職者とのマッチングや案件提案の精度もあがり、応募書類なども自動で作成され、面接アドバイスもAIにとって代わられるとすると、人材紹介コンサルタントの仕事は今後どうなっていくのでしょうか?
次回は今回のケースを踏まえた上で「人材紹介コンサルタントの仕事の未来」について考えていきたいと思います。お楽しみに。
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