木曜日, 5月 22, 2025
ホームニュースゲームニュースマルチ対応・災害復興シム『RoadCraft』Steam同接3万人突破の大賑わいも、レビュー評価は伸び悩み。「作風の変化」に賛否分かれる - AUTOMATON

マルチ対応・災害復興シム『RoadCraft』Steam同接3万人突破の大賑わいも、レビュー評価は伸び悩み。「作風の変化」に賛否分かれる – AUTOMATON


パブリッシャーのFocus Entertainmentは5月20日、Saber Interactiveが手がける『RoadCraft』を配信開始した。本作はSteamの同時接続プレイヤー数がピーク時3万人を超えており、さっそく人気を集めている。一方でSteamユーザーレビューは、本稿執筆時点で「賛否両論」ステータスという状況だ。ユーザー評価の伸び悩みの背景には、開発元の過去作からの作風の変化があるようだ。

『RoadCraft』は災害復興をテーマとする重機シミュレーションゲームだ。最大4人でのマルチプレイに対応している。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S。Steamストアページには日本語対応との表記はないが、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作ではプレイヤーは建設機械を操縦して災害現場に向かい、がれきを撤去。インフラを整備し、被災地の復興を手がけていく。

ゲームプレイはストーリー要素のあるキャンペーンマップを進めていくかたちで進行する。マップは世界各地を舞台としており、現時点では8種類が存在。各マップは4キロ四方の大きさのサンドボックスとなっており、自由に探索することが可能である。プレイヤーは車に乗ってマップを探索し、被災地の様子を確認。がれきの撤去や舗装道路の敷設など、マップごとに設定された目標の達成を目指すことになる。

そんな本作にはさまざまな建設用機械が登場。ブルドーザーやガントリークレーン、コンクリートミキサーなど、それぞれの作業に特化した重機を操作し、復興作業を進めていくのだ。また本作では、復興用の機材や物資の確保もプレイヤーの仕事となっている。現地のがれきをリサイクルして資材に変えるほか、拠点間で物資を輸送するルートの構築も必要だ。探索用のオフロード車なら通れる道でも、輸送用の大型トラックが通れるとは限らない。広い意味でのインフラ整備が重要な作品となっている。

『RoadCraft』は5月20日に配信が開始され、さっそく多くのプレイヤーを集めている。Steamの同時接続プレイヤー数は、ピーク時に約3万3800人を記録(SteamDB)。かなりの盛況ぶりである。一方Steamユーザーレビューの評価は、本稿執筆時点で約1400件中63%が好評とする「賛否両論」ステータス。伸び悩みを見せている状況だ。

不評としているレビューでは、開発元Saber Interactiveの過去作『SnowRunner』と本作を比較している声が目立つ。『SnowRunner』は非常な悪路をトラックで走行し、荷物を輸送するシミュレーターゲームである。リアリティのある車両の挙動や、泥や雪にハマればたやすくスタックしてしまう高難度のゲームプレイなどが人気を博した。一方、本作『RoadCraft』はよりプレイしやすいシステムとなっており、たとえば過去作に存在していた燃料や車のダメージといった要素は導入されていない。そうしたゲーム設計が過去作のファンより「カジュアルになりすぎている」と批判されているわけだ。

一方好評としているレビューにおいては、過去作と比較せず、本作『RoadCraft』単体で見れば独自の魅力があるとして評価されている。オフロードの運転よりも、建設と物流に重点を置いた復興シミュレーションとしては面白く、また遊びやすくもあるとして評価されているかたちだ。またSteamでの評価はかんばしくない本作だが、PSストアでの評価は5点中4.39点と、なかなかの高得点を獲得。ファンの間でも本作については意見が分かれている状態となっているようだ。

開発元のSaber Interactiveは発売前より、「本作は『SnowRunner』の続編を意図したものではなく、まったく違う作品だ」と説明していた。基本コンセプトとして、一人のドライバーとしての輸送体験に焦点を当てていた過去作とは異なり、本作ではインフラの修復と建設会社のマネジメント要素に力をいれているのだという。またゲームエンジンも『SnowRunner』とは違い、『World War Z』や『Warhammer 40,000: Space Marine 2』で利用したSwarm Engineを採用。過去作とは一線を画するゲームだと表明していた。

しかしながらそれでもいざ発売されると、少なくない数のユーザーから不評を寄せられるかたちとなった。開発元の説明があったとはいえ、悪路での輸送を題材とするなど、本作には過去作を彷彿とさせるところがあるのは確か。『SnowRunner』のような体験が得られると期待したファンも多かったのだろう。スタジオの過去作とは“似て非なる”作品をリリースすることについて、広く理解を得る難しさが表れたと言えるかもしれない。

なお開発元はフィードバックを受け止めており、燃料管理などを盛り込んだハードモードを追加する可能性を検討中とのこと。また要望の多い実在の車両の登場についても、パブリッシャーと協力して模索しているという。スムーズな滑り出しとは行かなかった様子の本作だが、多くのプレイヤーを集め賑わっていることは事実である。本作がどのように評判を再建し、今後“復興”していくのか注目される。

『RoadCraft』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中だ。Steamストアページに日本語対応の表記はないが、ゲーム内は日本語表示に対応している。



続きを見る


🧠 編集部の感想:
『RoadCraft』は災害復興をテーマにした重機シミュレーションゲームで、同時接続プレイヤー数は3万人を超える人気を集めています。しかし、過去作との作風の違いからユーザー評価は賛否が分かれる結果となっています。今後、開発元がフィードバックを受けて改善策を実施し、評価を挽回することが期待されます。

Views: 1

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -

インモビ転職