🧠 あらすじと概要:
映画「マインクラフト/ザ・ムービー」あらすじと要約
あらすじ
「マインクラフト/ザ・ムービー」は、人気ゲーム「マインクラフト」を基にした映画で、異世界に迷い込んだ4人が、想像力とチームワークを駆使してサバイバルを繰り広げる物語です。彼らは「謎のキューブ」の力でマインクラフトの世界に転送され、敵となるモンスターと対峙します。この不思議な世界では、考えたものを自由に作り出せるが、夜になると危機が迫ります。彼らは冒険を通じて、忘れかけた夢や希望を取り戻していきます。
記事の要約
この記事では、映画を観た感想を述べています。初めて映画を観る際は期待が低かったものの、全体的には満足できる内容だったと評価しています。映画はマインクラフトの実写化を謳っていますが、CGが多用されており、前半の実世界の描写が長いため、マインクラフトの知識がない視聴者には難しいかもしれないと指摘しています。特に、過去の夢を追い求める大人が感情移入しやすいストーリー構成になっています。全体としてギャグとシリアスがバランスよく混ざり合っており、音楽の良さも強調されています。映画館での体験を推奨し、特に音響や映像の迫力を楽しんでほしいと締めくくっています。
まずこの映画、どんな映画かと言うと、ゲーム「マインクラフト」を一部実写化した映画です。よく「マイクラ実写化!」という謳い文句が溢れ返っていましたが、蓋を開けてみると、マイクラの世界に入ってからは、人間以外は全てCG。なので、映画を見た後は、一部実写化という表現が相応しいと思いました。ところで、ゲームのマインクラフトにはストーリーはありません。なので、「マインクラフトの世界観で映画作っちゃいました!」という感じです。
それではここでストーリーの紹介をします。
エーッ!ここってマイクラの中!?四角い世界に飛び込もう!世界中で大人気のゲーム「マインクラフト」を、ハリウッドがリアルガチで実写映画にした”異世界転送ファンタジー”想像力とチームワークでサバイバル!”謎のキューブ”の力で、マイクラワールドに転送された転送された4人の仲間たち。そこは考えたモノを何でも作れる不思議な世界・・・だけど、夜になると四角いモンスターが襲い掛かり、世界はとんでもないことに!?スティーブの力を借りて、4人はこの冒険をどうサバイバルするのか!?今年のゴールデンウィーク、映画館でキミも
キューブな世界の、キュー世主になろう!!
日本語公式サイトより
はい、結論から申し上げますと、この公式サイトの説明に全て凝縮されています。この文章が理解できれば映画を楽しめるし、この文章を見て「?」が付くようであれば、楽しむのは難しいと思います。なぜならば、「スティーブって誰?」「夜になるとモンスターに襲われる?」という説明が一切ありません。もちろん、マイクラの世界についての説明が殆ど無く、マイクラを知っているという前提で話がとんとん拍子でどんどん進みます。よくゲームを映画化して失敗するパターンに、内容の詰め込み過ぎという原因があります。ゲームは何十時間、何百時間と遊びます。ところが映画はせいぜい長くて2時間。最近だとチュートリアルだけで2時間越えちゃうゲームもあるんです。それを初見の人に分かるように説明して、ちゃんとストーリーを描くのは無理があるってもんでしょうよ。
ターゲットはどの層か?
となると、この映画のターゲットは、マイクラプレーヤーになります。私の息子は5歳(保育園年長クラス)ですが、YouTubeで散々マイクラの実況プレイ動画を見て、自分でもマイクラのクリエイティブモードを10時間位プレイしています。正直、マイクラに関しては私より知識が豊富です。ところが、映画上映開始から、マイクラとは全然関係の無い現実世界のお話がしばらく続きます。しかも結構シリアスな展開。正確には測って無いけど、20~30分程度マイクラが始まりません。正直、小学生までの子供なら、マイクラの世界に飛び込む前にここで飽きるんじゃないかと思います。息子は溶岩チキンの動画を死ぬほど見ていたので、いつかそのシーンにお目にかかれると信じていたのか、ジッと我慢していました。そしていよいよ、マイクラの世界に飛び込むのですが、そこからは、怒涛の様なストーリー展開。「ほら、マイクラで散々見たから知ってるだろ?」と言わんばかりにマイクラに関する説明はほぼ皆無で、マイクラの知識がない人を完全に置き去りにしていきます。ただ、CGの完成度はかなり高く、さすがワーナーだと思いました。さて、そんな内容のストーリーですが、大まかに説明すると、過去の栄光をいつまでも引きずったり、子供の頃の夢を諦めてしまい、上手く行かない現状を打開しようともがき苦しんでいる中、マイクラワールドに飛び込み、冒険を経て、あの頃の気持ちを取り戻していく・・・的な感じです。なので、一番グサリと刺さる層はスバリ、マイクラを多少なりとも知っていて、若い頃はゲームをしていて、今は仕事や子育てで私生活が忙しくなり、ゲームから離れてしまった大人。この層がこのストーリーに一番感情移入しやすいのではないかと思いました。(私もその一人です)
総評
あまりネタバレしたくないので、さっさとまとめます。・ギャグとシリアスが適度に入り混じったバランスの取れたストーリーだが、王道過ぎて先の展開が読みやすい・マイクラの知識が全く無い人は(この映画を楽しむのは)難しい・マイクラワールド全開を期待していた人にとっては最初の30分が我慢の時間・「そんなん実際のマイクラじゃできねーよ!」という映画ならではの場面もちらほら(要は主人公補正あり)・音楽が良い(特にエンディングテーマとエンドクレジットで流れる曲)
・公開時期が悪かった(ターゲット層が近い劇場版コナンと丸被り)
もうこの記事を公開してまもなく劇場から姿を消すかもしれませんが、できれば映画館で見て欲しいですね。映画館でしか味わえない演出もありますよ。
それでは、また次の映画でお会いしましょう。
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