ホラー作家/YouTuberの雨穴(うけつ)さんによる小説『変な絵』が、ドイツの公共ラジオ局DeutschlandfunkとDeutschlandfunk Kulturが選出する「Krimibestenliste(ミステリー・ベストリスト)」にて、2025年5月の最優秀犯罪小説の第1位に選出された。『変な絵』は2022年に双葉社より刊行されて以降、日本国内のみならず世界33の国と地域での翻訳出版が決定。累計発行部数が164万部を超える異例のヒットを記録している。国際的なヒットを記録するホラー小説『変な絵』「Krimibestenliste」は、ドイツ・オーストリア・スイスのミステリー評論家17名によって構成される選考委員が、毎月の新刊から優れたミステリー作品を選定するリスト。今回の受賞したのは3月31日に刊行された翻訳版『HEN NA E – Seltsame Bilder』。翻訳はHeike Patzschkeさんが手がけた。ドイツで書店に並ぶ『変な絵』『変な絵』は、国内では2022年に刊行されたホラー小説。とあるブログに掲載された9枚の奇妙な絵。その謎が1つの事件に収束していく。『変な絵』はアジアでは台湾で重版がかかり、タイでは書店売り上げ第1位となるなど早くもベストセラーに。フランスでも大手書店チェーン・FNACにて「今月の本(2025年2月)」に選出。世界中の読者を惹きつけ、子どもから大人まで幅広い層から支持を集めている。また、関連作品である『変な家』はムーヴメントとなっている「モキュメンタリーホラー」の火付け役的な作品としても評価されている。「オモコロ」ライターとしての顔も持つ、雨穴とは?雨穴さんは、ホラー作家としてだけでなく、Webメディア「オモコロ」でもライターとして活動。この絵の仕掛けが解けますか?『変な絵』 第一章自身のYouTubeチャンネルは登録者数170万人超、総再生回数は1億9千万回を突破した。YouTubeチャンネルで公開していたミステリーが反響を呼び、初の著書『変な家』を2021年に刊行している。
KAI-YOU編集部_文芸部門
執筆
ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。重要性の高いニュース記事に加え、クリエイターへのインタビューや発表会、展覧会などのイベントレポート、独自の視点・切り口からのレビューやコラムなども多数配信。ポップカルチャーと現代社会が相互に影響し合う歴史を記録しながら、シーンの最先端にある新たな価値観や才能を発掘・発信している。文芸部門では、小説などの文芸作品や文学賞、同人誌を対象にポップな作品を掘り下げて紹介。書籍や雑誌などの紙媒体から電子書籍までメディアを問わず、SFなど、各ジャンルの最新情報や今注目の作家の紹介・インタビュー、Kindleなどのセール情報を発信している。
この記事が気に入ったらフォローしようポップカルチャーの最新情報をお届けします
🧠 編集部の感想:
雨穴さんの『変な絵』がドイツでの犯罪小説の1位に選ばれたことは素晴らしい快挙ですね。国際的な評価を受けたことで、彼のホラー作品がより多くの人に届くチャンスが広がります。この成功が、アジアやフランスなど他の地域でのさらなる人気につながることを期待しています。
Views: 2