ヘグセス米国防長官、軍の大将クラス２割削減命じる－議会と対立も – Bloomberg

ヘグセス米国防長官は、米軍の最高位に当たる大将クラスの削減を命じた。こうした措置には議会の承認が必要で、議会と対立する可能性がある。

　　ヘグセス長官は５日発表した文書で、現役軍の大将クラスで20％、州兵の将官クラスで20％、さらに米軍高官全体で少なくとも10％の削減を求めた。

　　同日午後にＳＮＳに投稿した動画で「軍高官の増加が成功を意味するわけではない」とした上で、この措置は「高官を罰するための乱暴な削減ではない」と説明。統合参謀本部との協議で「慎重に検討を重ねた上での」判断であり、紛争への軍の準備態勢や効果を最大化することが狙いだとも指摘した。

　　また、現在の軍の構造を見直した上で、「統一軍計画（ＵＣＰ）の戦略的見直し」を実施するという段階的なアプローチについても説明した。ＵＣＰは世界各地の軍事作戦・責任の組織化を支援する。

　　ヘグセス長官の計画は、議会で厳しい目にさらされる可能性が高い。

　　上院軍事委員会の民主党トップであるリード上院議員は同日夜の声明で、「経験豊富で有能な多くの軍高官を正当な理由もなく削減すれば、軍の『効率化』にはつながらず、むしろ軍の機能を損なう恐れがある」と批判した。

　　国防総省に５日夜にコメントを求めたが回答はなかった。

原題：Hegseth Says ‘Lean and Mean’ Military Requires Cutting Officers（抜粋）