🌟 はじめに
こんにちは!25年新卒エンジニアの森です。私は大学院で5年間介護ロボットの研究をしながら、別の会社で機械学習・Deep Learning系のプロダクト開発に携わった後、レアゾン・ホールディングスに入社しました。
今回の記事では、2025年の新卒研修で実施したアプリケーション基礎についての研修を紹介します。講義内では、数ヶ月前に登場した新しい技術についても触れることができ、会社のスピード感や新技術に対する対応力を実際に感じられる研修でした。
🛠️ プロダクト開発を支える技術
🤖 生成AI系ツール
最近の開発では欠かせない生成AI系ツールの紹介がありました。これらのツールは常に新しいものが登場しています。とりあえず時間をとって使ってみないと、世界に置いていかれます。私たち新卒にとって、生成AIを用いた開発には大きな可能性があるというお話をいただきました。
実際の例として、Google Cloud Next ’25で紹介されたCustomer Service Agentの動画を視聴しました。この動画では、Google CloudのAI Agentが顧客の要望に回答しながら、商品の提案やカート操作を行なっているリアルタイムデモを見ることができます。オンラインショッピングにおいても実世界における店員のような存在が当たり前になるのでしょうか。
話題となっているツールについて紹介がありました。紹介していただいた一部のツールについて、執筆時点における著者なりの一言コメントをつけて紹介します。
画像生成(4o Image Generation)が強い印象。某アニメ風の画像をみなさんも目撃したのではないでしょうか。
PDFの要約や音声出力が強い印象。長いドキュメントや論文を読むのに便利。わからないことは質問しながら読解できる。
VSCodeと連携したQuick Fixで修正が可能。
VSCodeなどのエディタ上で機能するコーディングアシスタントの拡張機能。全部賭けた方のブログから知った人も多いのではないでしょうか。
VSCodeのFork。標準でAIアシスタント機能が搭載。2025年6月に行われたCursor Meetup Tokyo がオンライン参加含めて6000人を超えるほど日本での注目度が高い。
ChatGPTによる音声会話やGitHub CopilotとCursorのチャット機能で簡単な質問や小規模プロダクトの開発などを行い、現在のAI技術の進歩を感じることができました。弊社ではGemini for Google Workspace、GitHub Copilot、Cursorが全社導入されており、これらのツールを手軽に使用することができます!
個人的にはClaude 4の登場によって劇的に精度が向上したと噂のClaude Code が気になっています👀
続いて上記の生成AI系ツールと外部サービスを組み合わせるためのプロトコルについて紹介がありました。
Claudeの開発元であるAnthropic社が提唱。生成AI系サービスが外部サービスの情報取得や操作などを可能にする仕組み。GitHub MCPやFigma Dev Mode MCP などがある。
Googleが提唱。AI Agent同士の情報通信などに関するプロトコル。詳しくは著者が書いたA2Aの記事をご覧ください。
こちらについても実際にCursorにGitHub MCPを追加することで、個人のprivate repositoryの情報取得や操作を行うことができました。実際に使ってみないとそのツールの良し悪しがわからないことや、何事も手を動かして学ぶエンジニアの姿勢というものを学ぶことができました。
📦 仮想化ツール
サーバ仮想化は、ざっくり言うと1台のサーバの中に仮想的にネットワークやストレージなどを用意し、複数の異なるサーバが動いているように見せる技術のことです。この仮想化の技術を用いることで、本番環境に近い環境を再現して開発することができます。
研修では主にコンテナ型仮想化について学びました。コンテナ型仮想化とは、ホストOSにインストールされた仮想化ソフトウェアを通して、アプリケーションを管理する特徴を持ちます。
画像引用元: https://zenn.dev/suzuki_hoge/books/2022-03-docker-practice-8ae36c33424b59/viewer/1-2-virtualization
コンテナ型仮想化のためのプラットフォームとしてDocker, Docker Compose, Kubernetesの紹介がありました。
🚀 CI/CD
CI/CDとは、Continuous Integration/Continuous Deliveryの略で、一定の品質担保を行いながら、素早くアプリケーションをデプロイするパイプラインを自動化することです。
CIでは、テストやビルドなどの処理を自動化することで、品質を担保しながら開発を進めることができます。GitHub Actionsを用いたテストの自動化やコーディングルールを指定するツールであるリンターなどを学びました。
CDでは、デプロイの自動化を行うことで、素早くアプリケーションをデプロイすることができます。実際に自社で開発しているmenuのデプロイ周りの話を聞くことができました。
画像引用元: https://testrigor.com/blog/what-is-cicd/
🛠️ 開発手法
ソフトウェア開発において、プロジェクトを効率的に進めるための開発手法について学びました。主要な開発手法として、アジャイル開発とウォーターフォール開発の特徴と違いについて紹介します。
それぞれの開発手法には異なる特徴があり、プロジェクトの性質や要件に応じて適切な手法を選択することが重要です。
項目 | アジャイル開発 | ウォーターフォール開発 |
---|---|---|
開発スタイル | インタラクティブな開発 | 順序に従った進行 |
柔軟性 | 柔軟性があり、その都度状況に対応して開発方針を変える | 事前に要件を定義し、計画に沿って進行 |
開発プロセス | 少しずつ作っていき、修正する | 最初から計画を立てて、全部を作る |
要件変更への対応 | 変更に柔軟に対応可能 | 変更が困難で、コストが高い |
適用場面 | 要件が不明確、変更が多い場合 | 要件が明確で、変更が少ない場合 |
画像引用元: https://www.scsk.jp/sp/itpnavi/glossary/a_line/a_line_a/agilekaihatsu.html
📝 まとめ
今回は2025新卒研修のアプリケーション基礎の一部を紹介させていただきました。
新卒研修ではこれまでの技術における基礎的な部分のみを扱うものだと思っていました。しかし、研修では数日前のGoogle Cloud Nextで発表された内容も含まれており、非常に驚きました。
目まぐるしく変わる技術に取り残されることなく、新しい技術も必要であれば取り入れる会社の姿勢がこの研修からも伝わったのではないでしょうか。
▼採用情報
レアゾン・ホールディングスは、「世界一の企業へ」というビジョンを掲げ、「新しい”当たり前”を作り続ける」というミッションを推進しています。
現在、エンジニア採用を積極的に行っておりますので、ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ下記リンクからご応募ください。
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