木曜日, 5月 15, 2025
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フリュー、25年3月期決算は世界観ビジネスをけん引役に売上高は増収を確保 ガールズトレンドビジネスは減収減益に | gamebiz


  • フリューは、5月14日、2025年3月期通期の連結決算を発表、世界観ビジネスをけん引役に売上高は増収を確保したものの、ガールズトレンドビジネスの落ち込みが大きく、利益率が低下した。

    売上高443億500万円(前々期比3.6%増)
    営業利益22億3900万円(同40.6%減)
    経常利益22億8000万円(同38.9%減)
    最終利益16億2700万円(同34.7%減)

    セグメント別の状況は以下のとおり。

    ①世界観ビジネス 売上高253億3800万円(前々期比8.7%増)、営業利益17億6800万円(同3.4%増)
    世界観ビジネスは、定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲームなどのトレンドを踏まえた多数のIPの獲得とその商品化に引き続き注力し、売上は順調に伸長した。なお、中国で生産する商品はドル建て決済を行っているが、仕入費用支払に対する為替予約の実施、海外取引先とのドル建て取引の拡大により、為替変動による営業利益への影響を抑制している。

    クレーンゲーム景品は、クレーンゲーム市場拡大と複数の人気IPの商品化に加え、インバウンド需要の後押しの結果、堅調に売上を拡大した。

    海外物販は、主要マーケットである中国および米国、欧州からの受注増により、売上は大きく増加した。新規販路の拡大や海外向けの商品化権の取得に注力するとともに、中国などの現地ECサイトと提携した販売を行い、商品展開の拡大を図っている。

    高価格帯ホビーは、収益性を重視した人気IPの商品化を推進し、ホビーECサイト「FURYU HOBBY MALL(フリューホビーモール)」を活用した販売促進に引き続き注力した。

    ②ガールズトレンドビジネス 売上高148億1800万円(同7.9%減)、営業利益31億4700万円(同28.8%減)
    プリントシール事業は、新型コロナウイルス感染症がもたらしたライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境の変化に対応するため、従来よりも「+αの価値」を体験できる新機種の開発や、定番人気キャラクターとのコラボの実施などにより、プレイ数拡大を図った。

    2024年10月には、プロジェクター導入による新しい演出で撮影する楽しさを体感できる新機種「EVERFILM(エバーフィルム)」を発売、2025年1月には2名以上のグループでの「盛れる撮影体験価値」を提供する新機種「Bloomit(ブルーミット)」を発売した。また、全国のアミューズメント施設の協力のもと、プレイ促進キャンペーンを実施して市場活性化を図った。施策単体での効果はあったものの、市場全体の底上げには至らず、当連結会計年度のプレイ回数は2957万回(前連結会計年度は3330万回)と前期比で減少した。売上、利益についても、プレイ回数に伴い、減少している。

    プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」は、重要なKPIと位置付けている有料会員数は、会員規模を維持するための新規入会者の流入強化施策を実施したものの、2025年3月末時点で137万人(2024年3月末時点は147万人)と減少した。なお、サービスのさらなる成長戦略として前期にフォトストレージ・サービス「PiCTLINK photos」をリリースし、今後の利用者数拡大のため、退会数抑制を推進しており、11月には、ピクトリンクの閲覧機会を増やし、撮影動機を喚起するためのカレンダーアプリ「ピクトリンクカレンダー」の提供を開始し、その戦略強化を図っている。

    ③フリューニュービジネス 売上高41億4800万円(同17.2%増)、営業損益4億3000万円の赤字(前期5億7400万円の赤字)
    家庭用ゲームソフト事業は、7月の新作オリジナルタイトル「REYNATIS/レナティス」や、11月の新作タイトル「バトルスピリッツクロスオーバー」と「ベイブレードエックスXONE」などの売上が堅調であり、既存タイトルのダウンロード版や海外販売と合わせ、前期比、売上は増加した。

    アニメ事業は、4月のTVアニメ「ゆるキャン△」第3期をはじめ、複数の幹事タイトルが放送開始された効果により、前年を超える売上となった。

    カラーコンタクトレンズ事業は、経営資源をより成長が期待される事業に集中を図るため、3月31日付で、カラコンワークスへ事業譲渡を行った。


  • ■今期は増収増益を見込む

  • 2026年3月期通期の業績予想については、以下のとおりで増収増益を見込んでいる。

    家庭用ゲームソフト事業についてはオリジナルの新作タイトルを継続的にリリースするとともにその海外販売にも注力し、アニメ事業については複数の幹事タイトルの放送開始と並行して、業界の変化への対応、制作機能の構築と経営効率の向上を企図した分社化を予定している。

    売上高450億円(前期比1.6%増)
    営業利益30億円(同34.0%増)
    経常利益30億円(同31.5%増)
    最終利益21億5000万円(同32.1%増)



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    🧠 編集部の感想:
    フリューの増収は世界観ビジネスの成功によるもので、特に人気キャラクターやIPの活用が目を引く。対照的に、ガールズトレンドビジネスの減収は外部環境の影響を受けた結果のようだ。今期は改善策が期待されるが、持続可能な成長に向けた戦略が鍵となるだろう。

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