水曜日, 5月 21, 2025
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フォートナイトがPC向けSnapdragonに年内対応へ。Qualcomm発表


Epic Gamesが人気AAAタイトル「FORTNITE」をSnapdragonに対応させると発表

 QualcommのCEO クリスチアーノ・アーモン氏が、COMPUTEXの公式基調講演に参加して「Snapdragon X」シリーズなどのPC向け製品に関して説明を行なった。

 アーモン氏は、ASUS、HP、Lenovoなどの幹部を壇上に呼び、そうしたPCベンダーのSnapdragon Xシリーズを搭載したPCを紹介し、欧米の市場では既に9%の市場シェアを獲得していることを明らかにし、Snapdragon Xシリーズが順調に立ち上がっていることをアピールした。

 講演の最後には、9月23日~25日の日程で、米国ハワイ州マウイ島にて行なわれる計画のSnapdragon Summit 2025において、Snapdragon Xシリーズの次世代製品を発表する計画であることを明らかにした。また、NVIDIAの基調講演で明らかになったQualcommのデータセンター向けCPUへの再参入に関しても公式なアナウンスが行なわれた。

アプリケーションの互換性問題の解消は進んでいるとQualcomm、FORTNITEは年内に対応

Qualcomm CEO クリスチアーノ・アーモン氏

 Microsoftが昨年(2024年)5月20日に米国ワシントン州シアトルで開催した発表会で、40TOPS以上のNPUを搭載したCopilot+ PCの要件を発表、6月から実際に製品が発売された。その時点でこの要件を満たしたWindows OS向けのプロセッサはQualcommのSnapdragon Xシリーズのみで、6月に販売が開始されたCopilot+ PCはすべてがSnapdragon Xシリーズを搭載していた。

 その後AMDがRyzen AI 300シリーズを、IntelがCore Ultra 200Vといった40TOPS以上のNPUを搭載したSoCを投入しており、より競争は激しくなっていると言えるが、Qualcommとしては社運をかけて、Snapdragon Xシリーズの普及に向けてさまざまな努力を続けている。

 特に最大のハードルと考えられているCPUの命令セットアーキテクチャがx64からArmに変わるために発生するアプリケーションの互換性の問題に関しても、同社からISV(独立系ソフトウェアベンダー)に直接働きかけることで、Armネイティブ版の登場を促すなどの地道な活動を続けている。

互換性問題の解決状況

 Qualcomm CEO クリスチアーノ・アーモン氏は「我々はMicrosoftをはじめとするパートナー企業と協業してこの問題の解決を目指してきた。以降、ネイティブアプリ数は3倍になり、ユーザーが利用時間の93%を占めるアプリは既に対応を果たしており、NPUを利用できるアプリケーションも50を超えている」と述べ、アプリケーションの互換性問題が着実に進展しているのだとアピールした。

1,400以上のゲームがAdreno GPUで動作するようになっている

Kingdom Come Deliverance IIがSnapdragon Xシリーズで動作

 もう1つの懸案であるWindowsゲームとの互換性問題も、既に1,400を超えるゲームが対応していると述べ、「AAAタイトルの1つであるKingdom Come Deliverance IIがAdreno GPUで既に動作するようになっている。また、今年(2025年)中には皆さんがお待ちかねのFOTNITEがSnapdragonに対応できるよう、現在Epic Gamesと協力して開発を続けている」と述べ、ゲームに関してもゲームパブリッシャーに働きかけて互換性の問題を解決していっているとアピールした。

既に欧米のリテール市場では9%の市場シェアを獲得しているとQualcomm

HP パーソナルシステムズ事業本部長 アレックス・チョー氏(左)はHP OmniBook 5シリーズを発表

 基調講演の中で、ASUS、HP、Lenovoの3社の幹部がステージに呼ばれ、Snapdragon Xシリーズ搭載PCを紹介した。この中で、HP パーソナルシステムズ事業本部長 アレックス・チョー氏はHPが「OmniBook 5」シリーズというSnapdragon X Plusを搭載したノートPCを発表し、2K OLEDディスプレイを搭載して34時間のバッテリ駆動が可能であることなどを紹介した。

 14型と16型の2サイズが用意され、それぞれ7月から米国などで販売開始予定だ。

 前者は14型WUXGA(1,920×1,200ドット) OLEDで、SoCはSnapdragon X Plus(X1P-42-100)ないしはSnapdragon X(X1-26-100)が搭載され、メモリは最大32GB、ストレージは最大1TBで、重量は約1.35kgから。価格は799ドルより。

 後者は、16型WUXGA OLEDで、SoCはSnapdragon X Plus(X1P-42-100)ないしはSnapdragon X(X1-26-100)が搭載され、メモリは最大32GB、ストレージは最大1TBで、重量は約1.58kgから。価格は899ドルより。

既に市場に85を超えるモデルが登場、今後100を超える見通し

 こうしたSnapdragon Xシリーズの発売から約1年経った現状についてアーモン氏は「既に市場には85を超えるモデルが販売開始されており、今後100を超える見通しだ。さらにUSの小売市場とトップ5の欧州市場で我々は9%の市場シェアを獲得しており、順調に立ち上がっている」と言及した。

9月に開催されるSnapdragon Summit 2025で次世代製品を発表

 講演の最後に、アーモン氏は「次世代の製品を9月23日~25日に開催するSnapdragon Summit 2025において説明する計画だ」と述べ、Snapdragon Xシリーズの後継製品を米国ハワイ州マウイ島において行なわれるSnapdragon Summit 2025で、次世代PC向けSoCの詳細を説明すると明らかにした。

講演の最後にはデータセンター向け事業への正式な参入意向表明が行なわれる

データセンター事業への参入意向表明が行なわれる

 そして、基調講演もこれで思われた最終盤に「もう1つお伝えすることがある。既にパートナー企業などにより発表されているが、Qualcommはデータセンターにも事業を拡大する。この事業への参入は、モバイルからPCに参入したのと同じような形になる。開発したIPを、データセンターにも活用していく」と述べ、同社がCPUなどのデータセンター向け事業に参入することを正式に明らかにした。

 ただし、今回は参入意向表明だけで、「そんなに遠くない時期に詳細は明らかにできるだろう」とだけ述べ、具体的な製品計画などに関しては別途機会を設けて説明すると述べた。





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🧠 編集部の感想:
フォートナイトがPC向けSnapdragonに対応することで、より多くのユーザーがゲームプレイを楽しめるようになるのは素晴らしいニュースです。また、Qualcommの市場シェアやアプリケーションの互換性が進展していることは、技術の進化を感じさせます。今後のSnapdragonシリーズの発展にも期待が高まります。

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