パナソニックは21日、2023年3月から2024年7月末までに製造したメンズシェーバー4品番について、事故防止に向けた同梱USBケーブル交換のリコールを実施すると発表した。製品本体のUSBソケットとUSBケーブルの接続部分に水などの液体が付着した状態で充電した際、場合により電気的短絡が発生して接続部分が発熱、周辺の樹脂の溶融・焦げに至ることが発覚した。
これまでに製品本体からの発火は確認されていないが、発熱したケーブルによる火傷3件(通院なし)を含む消防機関が関与した事故が48件発生。また、修理情報の中から類似事案が約150件あったという。
これらの事故について検証した結果、製品本体の発火に至る危険性はないと判断しているものの、より安全に使用できるように、対象製品に同梱のUSBケーブルを、発熱を抑えられる過熱保護機能付きUSBケーブルに無償交換する。なお、USBソケットが乾いた状態で充電する場合は、電気的短絡が発生する状態にないため、USBケーブルを交換するまでの間もそのまま使用できるとのこと。
同社は、製品使用時や水洗いの際には、USB接続部分への水などの液体の付着を防ぐため、製品のソケットカバーをしっかりと閉めるよう呼びかけている。
同梱USBケーブル交換の対象となるのは4品番、計373,969台。対象製品は以下の通り。
USBケーブル交換の対象製品
ラムダッシュ パームイン ES-PV6A/ES-PV3A(製造番号:230701~240509)
エントリー シェーバー3枚刃 ES-RT4AU/ES-RT1AU(製造番号:230301~240731)
品番と製造番号の記載場所は製品によって異なる。ラムダッシュ パームインの場合、品番は本体底面に、製造番号は外刃フレームを外した場所に記載されている。エントリー シェーバー3枚刃は、本体裏面に品番と製造番号を記載。
なお、上記の対象製造期間以降の製品には、過熱保護機能付きUSBケーブルを同梱しているため、付属ケーブルを使用するよう案内している。
USBケーブルの回収・交換についての問い合わせは、5月21日より同社サイトとフリーダイヤルにて受け付けている。
🧠 編集部の感想:
パナソニックがシェーバーのUSBケーブルをリコールするのは、利用者の安全を最優先に考えた良い判断です。過熱保護機能付きの新しいケーブルへの無償交換で、安心して使えるようになるのは嬉しいポイントです。今後は、使用時の注意喚起も重要ですが、製品の信頼性向上に期待したいです。
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