著名投資家のウォーレン・バフェット氏は3日、自身が会長兼最高経営責任者(CEO)として率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイの次期CEOにグレッグ・アベル副会長を正式に指名した。
バフェット氏(94)は年次株主総会で、アベル氏(62)を今年末にCEOに昇格させるよう取締役会に提案すると明らかにした。4日の取締役会で協議されるという。
アベル氏はバフェット氏の下で、米最大級のエネルギー事業を築き上げたが、今後は世界で最も有名な投資家の後継者としての重責を担う。
バフェット氏は「その時が来た」と述べ、株主総会の質疑応答を締めくくった。同氏によれば、アベル氏本人はこの発表を事前に知らされていなかった。

アベル氏(2017年の株主総会で)
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg
アベル氏が今後統括するのは、保険や製造業、鉄道会社などの事業で39万人以上の従業員を抱える複合企業体だ。バフェット氏が数十年にわたる買収を通じこの事業ポートフォリオを築き上げた。
積極的な買収で知られるアベル氏はバークシャーの手元資金3477億ドル(約50兆円)を背景に、新たな買収や投資で同社に自らの色を加えることになる。バフェット氏は2021年にアベル氏が次期CEOの最有力候補だと認めていた。
原題:Buffett Exit to Lift Energy Executive Abel to Berkshire CEO (1) (抜粋)
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