🔸 ざっくり内容:
株式会社ドリコムは、スマートフォンゲームや出版/Web3などのコンテンツ事業を展開する企業です。2024年の売上は97.8億円、2025年には126.5億円に増加する見込みですが、営業利益は9.0億円から1.1億円と減少する予想です。この減益の要因としては、大型新作の開発に向けた先行投資が挙げられます。2026年には売上200億円、営業利益10億円を目指しています。
ゲーム事業が売上の94%を占める主力セクターで、2025年3月期には新作『Wizardry Variants Daphne』や『Disney STEP』がヒットすることが期待されており、長期運用タイトルも多く、安定した収益を確保しています。また、バンダイナムコやディズニーといった大手IPホルダーとの信頼関係を活かした複数タイトルの開発・運営が強みです。
一方、ブロックチェーンゲーム『Wizardry BC』は低調な状況が続いています。ドリコムが成功を収めている理由は、長期運営IPゲームによる継続的な収益や、大型タイトル開発におけるIPホルダーとの強い結びつきにあります。特に、優良IPの獲得からコミックやアニメ、グッズ展開までの迅速な対応が鍵です。
業績向上のポイントとしては、新作2本の海外展開、優良自社IPの発掘、長寿ゲームのコラボイベントなどがあります。利益改善策としては、生成AIの導入による開発効率の向上や、不要案件の整理、IPのクロスメディア展開の最大化が挙げられます。
今後は、中長期的な投資対象としてゲームスタジオの買収、開発力の強化、映像・アニメ制作会社との連携強化が計画されています。また、グローバル市場へのIP投資やファンマーケティングSaaS事業の拡大にも注力しています。
参考リンク:
🧠 編集部の見解:
ドリコムの事業展開は、まさに現代のエンタメ業界の縮図といえるでしょう。特に、スマホゲーム市場の盛り上がりを背景に新作がヒットしたことは注目に値します。『Wizardry Variants Daphne』や『Disney STEP』の成功は、コンテンツのIP活用の重要性を強調していますよね。
一方で、営業利益の減少には注意が必要です。これも大型新作への先行投資が影響しているとのことですが、リスクを取ることと同時に、そのリスクをどのようにマネジメントするかがカギになりそう。特に、長期運用タイトルによる安定収益の柱が強固なのは評価できます。
さて、豆知識として、スピンオフやコラボイベントの影響は、エンタメ業界全体で大きなトレンドになっています。特にファンマーケティングSaaSの進展により、ファンとの接点を増やすことが企業の収益に直結することが分かっています。動画配信やSNSをうまく活用すれば、新たなファン層の開拓にもつながりそうです。
ドリコムが強い信頼関係を持つIPホルダーや多様なメディア展開を活かすことで、今後もさらなる成長が期待されます。日本国内だけでなく、グローバルにも目を向けている点は、特に面白いと思います。未発掘ながらも海外で熱狂的な支持を得ているIPの掘り起こしは、まさに宝探しですね!
長期的な視点で見ると、これからの展開が楽しみです。どんな新しいタイトルが登場し、それがどのように文化を形成していくのか、注目したいところです。
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キーワード: IP(知的財産)
このキーワードは、株式会社ドリコムが強みとしているIPの開発・運営による収益モデルや、他社との連携の重要性を反映しています。
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