トランプ米大統領は、イランの核計画を巡る交渉について、合意が近づいている可能性があるとの見方を示した。
トランプ氏は15日、カタールで開かれた経済界の首脳らとの会合で、「ディール(取引)に近づきつつあると思う」と述べ、「イランが条件をある程度受け入れたというニュースを読んでいることだろう」と語った。
米NBCの報道によると、イランの最高指導者ハメネイ師の最高顧問を務めるアリ・シャムハニ氏はインタビューで、制裁の緩和と引き換えにウラン濃縮を制限することに前向きな姿勢をあらためて示していた。
トランプ氏は、「どうなるか様子を見ることにしよう」と述べた上で、「しかし、米国は長期的な平和に向けてイラン側と真剣に交渉している」と語り、合意が成立したら「それは素晴らしいことだ」と期待を示した。
原油価格は15日の取引で下落。トランプ、シャムハニ両氏の発言が下げの一因となった。ロンドン市場では北海ブレント原油が1バレル=64ドルと、一時3.2%安となった。
米国とイランはオマーンの仲介で、先週末に4回目となる核協議を実施した。トランプ氏は、イランによる核兵器製造の可能性を防ぐ内容の合意を望んでいると表明しており、イラン側は米国からの制裁緩和を求めている。
アクシオスによれば、米国は11日にイランへ核合意案を提示していた。
原題:Trump Says US and Iran Are Closer to Reaching a Nuclear Deal (1)
*US PRESENTED IRAN WITH NUCLEAR DEAL PROPOSAL ON SUNDAY: AXIOS
(抜粋)
🧠 編集部の感想:
トランプ氏によるイランとの核合意への期待感は、国際関係の緊張緩和を示唆しており、ポジティブな方向性を感じます。制裁緩和と核濃縮制限の交渉が進展すれば、中東地域の安定にも寄与するかもしれません。ただし、結果がどうなるか見極める必要があると思います。
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