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概要
トランプ元大統領がイーロン・マスクを連れてサウジアラビアを訪問し、新たなテクノロジーや投資の提案を行った。特に、マスクの通信サービス「スターリンク」が承認されたことや、自動運転タクシーの導入が密かに計画されていることが注目されている。サウジアラビアの地政学的な重要性と、米中のテクノロジー競争の影響も強調されている。
要約(箇条書き)
- トランプ元大統領がイーロン・マスクを同行してサウジアラビアを訪問。
- スターリンク通信サービスが船舶や航空機向けに利用承認を受けた。
- マスクは自動運転タクシーの導入を示唆するも、詳細は未発表。
- トンネル掘削事業「The Boring Company」を紹介し、交通渋滞の解消策として提案。
- サウジアラビアの米国投資フォーラムには多くの米企業CEOが参加。
- サウジアラビアが米国の軍事装備を6000億ドルで購入する契約が発表。
- サウジアラビアは中東のカギとなる国であり、米中テクノロジー競争の舞台となっている。
- 中国はサウジアラビアに多くのテクノロジーを輸出している。
- トランプ・マスクの訪問は、米国がサウジアラビアとの関係強化を目指す意図の表れ。
- サウジアラビアは有利な立場を保つ要因として、石油、巨額のプロジェクト(Vision 2030)、地政学的な位置などが挙げられる。
- 日本はエネルギーの面でサウジアラビアに依存しており、交渉が不利な立場にある。
- 交渉力を持つことの重要性が、ビジネスにも同様に当てはまると解説。
本日ピックアップするのは、【トランプ大統領がイーロンマスク氏を同行させサウジアラビア訪問】というニュースです。≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡■生成AIによるこのニュースの要約≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡・イーロン・マスクの通信サービス、スターリンクがサウジアラビアで船舶や航空機向けに利用承認を受けました・マスクはサウジアラビアで自動運転タクシーの導入をほのめかしましたが、具体的な計画はまだ発表されていません・彼はトンネル掘削事業の「The Boring Company」を宣伝し、交通渋滞の解決策として紹介しました・サウジアラビアの米国投資フォーラムにトランプ元大統領や多くの米国企業のCEOが参加しました・トランプ元大統領は、サウジアラビアが米国の軍事装備を6000億ドルで購入する契約を発表しました≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡■ このニュースに対する友村晋の考え≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡今回のテーマは、トランプ大統領とイーロン・マスク氏がそろってサウジアラビアを訪問したニュースについてです。ニュースの背景にある「サウジアラビアの交渉力」を今日は取り上げたいです。この訪問、ただの外交イベントではありません。実は、アメリカ・中国によるサウジアラビアでの「テクノロジーの陣取り合戦」が背景にあるのです。【サウジは中東の“心臓部”】サウジアラビアは、中東全体のバランスを左右するキープレイヤーです。イラン、イスラエル、UAE、トルコなどと微妙な距離感を保ちながらも、その外交力と経済力で、地域の安定を握っています。だからこそ、アメリカも中国も「サウジアラビアを味方にしたい」と考えているのです。【これまで中国が攻勢をかけていた】近年、中国は以下のようにサウジアラビアへ積極的に技術輸出してきました。・ファーウェイの5Gインフラやスマートシティ技術・未来都市NEOMの支援(たとえばTHE LINEという幅200m、全長170km、高さ500mの直線都市)
参考:https://www.domusweb.it/en/news/2025/02/17/neom-updates-city-saudi-arabia.html
・BYDがサウジ電力会社(SEC)と提携し、世界最大級の蓄電プロジェクトを進行中【そこでアメリカ側の切り札:イーロン・マスク】「テクノロジーといえば中国ではなくアメリカでしょ?」と言わんばかりに、トランプ大統領はイーロン・マスク氏を同行させました。イーロンはサウジアラビアで以下の約束をしています。・通信衛星スターリンク通信の開放
→「地球から圏外が消える未来」参考:https://youtu.be/XF3DsWnaaDE?si=E6WPT2QwkB8mBDjx
・テスラ社のヒューマノイド「オプティマス」ロボットの提供 動きがどんどん人間っぽくなってきましたね。
https://x.com/elonmusk/status/1922083384085430492
※フェイクではありません。イーロンマスク氏の公式アカウントです。・自動運転のロボタクシーサービス導入
https://electrek.co/2025/05/07/ustpo-shuts-down-tesla-trademark-robotaxi-term/
※運転席さえないテスラが運用予定のロボタクシーCG画像↑上記の約束はこの動画がソースです。
この動きにより、習近平氏率いる中国共産も指を加えてみているわけがないので、米中のテクノロジー覇権争いはますますヒートアップしそうです。【今日このニュースを取り上げた理由】それは「サウジアラビアの立場がいかに有利か」を、僕たちが学ぶべきだからです。サウジアラビアは今、世界の大国から引っ張りだこです。なぜそんなに有利な立ち位置にいられるのでしょうか?【サウジアラビアが交渉事で常に有利な理由】・石油という最強カード(今も変わらず)・ムハンマド皇太子による巨額国家プロジェクト「Vision 2030」※先ほど紹介した未来都市NEOMもこのプロジェクトの一つ・中東の地政学的“要”という絶好の位置・若年人口が多く、未来志向の社会構造
→ 人口ピラミッド: https://www.populationpyramid.net/saudi-arabia/2017/
※ちなみに男性が女性より多いのは外国人労働者の流入が理由です。サウジアラビアはアメリカとも中国とも取引しながら、上手に自国の利益につながるように立ち回っています。これは「したたか」であり、ある意味でとても理想的な外交のかたちだと思います。【では日本は?】残念ながら、日本はこの手の議論では蚊帳の外です。・原油はほぼ100%輸入・そのうち4割はサウジからつまり、もし日本とサウジアラビアが交渉をするなら、国のインフラであるエネルギーを握られている日本は、常に不利な立場にあります。逆に、もし日本が再エネ技術などの代替エネルギーを持っていれば、もっと対等に交渉できるわけです。参考:再エネの研究事例です。未来が楽しみですね。
https://rief-jp.org/ct10/156409
【ここからが本題、ビジネスも同じです!】これはビジネスでも同じです。中小企業が大企業の下請けになって苦しむのは、「取引先である大手に依存している」からです。たとえば、大企業から「もっと安くして」と言われても、断れないのは、そこからしか仕事が来ない構造にあるからです。▼データ:大企業と中小企業の利益率の差
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2022/0203nk/img/img/n22_3_1_7z.gif
この利益率の差をみて、「中小企業はまだ無駄があるから利益がでてない」と判断するのは一部正解ですが、一部誤りです。利益がでないのは、価格決定権をもっていないことが大きな原因です。【サウジアラビアのように“強み”を持つことが交渉力】もし自分の会社やビジネスマンであるあなた自身に強みがあれば、・「あなたの会社と取引したい」・「あなたと一緒に働きたい」と言ってもらえる存在になります。そして、自分に契約金や時給の決定権があります。それが今のサウジアラビアのような状態です。【関連動画】自分の強みを増やし、居場所を分散させ、一か所に依存しない方法はこちら
→ https://youtu.be/epCL5lenV9U?si=70bq2GK9edK54UPz
以上、今回は「トランプ・イーロンの名コンビがサウジアラビア訪問」を切り口に、外交とビジネスに共通する「交渉力の正体」について考えてみました。それでは、次回のメルマガもお楽しみに!ps配信が一日遅れてすみませんでした!忘れていました。≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡■ 参考元URL≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ニュースの全文はこちら▼
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