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概要
この記事では、デザイン会社やフリーランスが抱える共通の課題について、中村氏が自身の経験をもとに述べています。その中で特に注目されたのは「ディレクション力の不足」です。この力は、クライアントの課題を的確に理解し、解決策を提示する能力を指します。デザイン業界での信頼を得て、単価を上げるためには、この能力を強化することが重要です。さらに、中村氏は次世代のデザイナーやディレクターを育成することに対する社会貢献への思いも語っています。
要約(箇条書き)
- 中村氏はデザイン会社やフリーランスへの支援・コンサルティングを行っている。
- 相談内容には集客やブランディング、クライアントへの提案強化が含まれる。
- 共通の課題として「ディレクション力の不足」が指摘されている。
- ディレクションは進行管理だけでなく、クライアントの課題解決のプロセス全体を含む。
- ディレクション力は翻訳力に近く、クライアントが持つ“モヤモヤ”を明確にする能力。
- 必要なスキルにはヒアリング力、経営視点、マーケティング知識、ブランディング力、ライティング力がある。
- ディレクション力のある人は信頼され、制作単価が上がる。
- 社会貢献として新たなデザイナーやディレクターの育成に意欲を示している。
- 正しい考え方と技術を持つことで、仕事の景色が変わることを信じている。
どうも、中村です!
僕は本業の傍ら、ありがたいことに、いくつかのデザイン会社さんや広告代理店さん、そしてフリーランスの方々の支援・コンサルティングをさせていただいています。石川、愛知、千葉、東京、神奈川など、エリアも業種も多岐にわたります。
相談内容も実にさまざま。
「ホームページをもっと活用して集客したい」「自社のブランディングを見直したい」「クライアントにもっと喜んでもらえるような提案をしたい」
「この先、会社がどうなっていくか不安。今のうちに何か対策をしておきたい」
これらの相談を受けながら、ふと気づいた共通点があります。
それは、“ディレクション力の不足”です。
ディレクションって「進行管理」だけじゃない
「ディレクション」と聞くと、「スケジュール管理」や「クオリティチェック」など、制作進行のことをイメージする方が多いかもしれません。
でも“ディレクション”とは、それだけじゃないんです。
本質的なディレクションとは、
「クライアントの課題を正確にヒアリングし、本質を見抜き、解決策を導くプロセス全体」です。
ディレクション力とは“翻訳力”である
この力って、ちょっと「翻訳」に近いものだと僕は思っていて。
クライアントは、しばしば「本当の課題」をうまく言語化できていないことが多いです。
たとえば、「ホームページをリニューアルしたい」と相談があっても、よくよく聞くと本質は「新規顧客を増やしたい」だったり、「採用がうまくいってない」だったりします。
そこを掘り下げて、言葉にならない“モヤモヤ”を翻訳してあげる。
これができる人が、信頼され、選ばれていきます。
ディレクションには“幅広い知識”が必要
ディレクションを本質的に行おうと思うと、
制作の知識だけじゃ足りません。
必要なのは次のような力です。
・ヒアリング力(相手の話を深く聴く力)・経営的視点(クライアントのビジネス全体を見る目)・マーケティング知識(どう売れる仕組みをつくるか)・ブランディング力(言語・視覚・体験の一貫性)
・ライティング・構成力(提案や設計書の表現力)
フリーランスや小さな制作会社がこの力をつけていくと、「制作だけ請け負う存在」から「相談できるパートナー」へと格上げされます。
ディレクション力が高い人は、単価も信頼も上がる
僕がいろんな会社を見てきて確信しているのは、「ディレクション力のある人」は、やっぱり信頼されるし、
制作単価も自然と上がるということ。
単価を上げるには、“付加価値”が必要です。
ただ美しいものを作るだけでは、その付加価値になりにくい。
クライアントにとっての本当の価値は、「成果が出るかどうか」。
つまり、“課題を解決してくれるかどうか”なんですよね。
その解決のナビゲーターになるのが、ディレクターです。
社会貢献としての「育成」
僕がこういう支援をしているのは、正直、ビジネスというより「社会貢献」のような気持ちの方が強いです。
僕自身、たくさんの人に支えられて、今こうして楽しく仕事ができています。その恩返しのつもりで、次の世代のデザイナーやディレクターの育成に関わりたいなと思っています。
困っている方と話すと、「孤独」や「不安」といった声もよく聞きます。
でも、正しい考え方と、少しの技術を知るだけで、目の前の景色が変わってくるんです。そんな瞬間に立ち会えるのが、僕にとっての何よりの喜びです。
それでは、また!
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