テスラは、家庭用蓄電池「Powerwall」を利用したバーチャルパワープラント(VPP)の全国的な運用を、2025年6月から本格的に開始します。この取り組みは、電力料金の削減と災害時のレジリエンス向上を目指し、利用者にとって導入コストは無料です。
VPPの概要
このVPPは、グローバルエンジニアリングと芙蓉総合リースが提供する「DERアグリゲーションサービス」を通じて運営されます。特別高圧・高圧受電を扱っているユーザーにPowerwallを無償で設置し、日中に蓄電を行い、夕方に電力を放電する仕組みを採用しています。これにより、ユーザーは初期投資やメンテナンスの負担なしで電力費用を抑えることができます。
Powerwallの特徴
Powerwallは、蓄電容量13.5kWh、出力5kWの全負荷型蓄電池です。太陽光発電と連携することが可能で、24時間の再生可能エネルギー利用を実現します。停電時には自動的に電源供給に切り替わり、分電盤全体のバックアップを提供します。
さらに、最大10台まで連結可能で、家庭はもちろん、商業施設や病院など多様な用途でも利用できます。実際には、100台の設置から始めて、その後も拡大していく予定です。
製品スペック
- サイズ: 753×147×1,150mm
- 重量: 114kg
- 蓄電容量: 13.5kWh
- 連続出力: 5kW(ピーク時7kW)
- 充放電効率: 90%
- 動作温度: -20~50℃
Powerwallは、床置きまたは壁掛けの設置が可能で、十年間の保証が付いています。
設置イメージ
以下の画像は、オフィスや病院でのPowerwallの設置イメージです。
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オフィスでの設置イメージ
オフィスでの設置イメージ
- 病院での設置イメージ
病院での設置イメージ
この取り組みは、家庭や企業がエネルギーコストを抑え、災害時に強い電力供給を確保するための大きなステップといえるでしょう。
🧠 編集部より:
テスラのバーチャルパワープラント(VPP)に関する補足説明
テスラが2025年6月から開始するバーチャルパワープラント(VPP)は、家庭用蓄電池「Powerwall」を用いた新しい電力供給システムです。このシステムでは、家庭や商業施設が持つ「Powerwall」を活用して、地域全体の電力の需給バランスを調整し、電力コストの削減や災害時の対策を図ります。
背景や豆知識
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バーチャルパワープラント(VPP)とは: VPPは、分散型電源(太陽光発電や蓄電池など)をネットワークで結び、効率的に電力を管理する仕組みです。これにより、電力の需要が高まる時間帯に迅速に対応できます。
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Powerwallの機能: Powerwallは、一定の容量を持ちつつ、停電時に自動で電源を切り替える機能があります。また、家庭内の全てのコンセントで使用できるため、自宅のさまざまな電化製品を使い続けることが可能です。
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設置のメリット: このVPPシステムは、初期投資が無料で、維持管理のコストも不要です。また、災害時やエネルギー自給の観点から、非常に高い効果を発揮します。
- 拡張性: Powerwallは最大10台まで連結可能で、これにより蓄電容量を大幅に増やすことができます。住宅だけでなく、公共施設や医療機関などでも利用が進んでいます。
ここでは、関連リンクも掲載いたしますので、興味のある方はぜひご覧ください。
こんな感じで、テスラの新しい取り組みが私たちの生活にさまざまな影響を与えることが期待されています。省エネや再生可能エネルギーの利用促進にも寄与することでしょう。
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テスラの家庭用蓄電池「Powerwall」を利用したバーチャルパワープラント(VPP)が2025年に全国規模で稼働します。導入コストは無料で、電力コスト削減や災害時のエネルギー自給が可能。Powerwallは13.5kWhの蓄電容量を持ち、最大10台まで連結可能です。特に、電力需給を最適化するための充放電システムにより、高効率でのエネルギー利用が実現します。
キーワード: バーチャルパワープラント
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