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概要
この記事は、日清食品が展開するチキンラーメンの新たなキャンペーンに焦点を当て、特に「たまごポケット」を利用した生卵の美しい仕上げに挑戦する内容です。著者は、独自のマーケティング手法やクリエイティブなアプローチを評価しつつ、その斬新さとおどけた要素がもたらす楽しさについて述べています。
要約ポイント
- インスタントラーメンはあまり食べないが、日清のクリエイティブには興味を惹かれる。
- チキンラーメンの「たまごポケット」の使用法が改善される新キャンペーンが展開される。
- 実際に試してみると、卵の白身が綺麗に仕上がらないという問題が報告されている。
- 日清食品がこのニッチなニーズに真面目に取り組み、ユーモラスな技術開発としてプロモーションを行っている。
- クリエイティブの中には、独自のテクノロジーを誇張する要素があり、実際には非常にシンプルな仕組みである。
- この記事は、マーケティングや広告というアートを楽しむ観点からも面白さを提供している。
それでも、日清食品が展開する
クリエイティブを見る度に、
「たまには食べちゃおっかな」とつい思わされるほど心が動く
ことは事実です。
今回も、またやってくれました。
まずは皆さんにこの動画を
是非観ていただきたい。
チキンラーメンには、
「たまごポケット」と呼ばれる生卵をうまい具合に乗せるための
くぼみがありますよね。
そこに生卵を乗せ、お湯をかけて時間を置けば、白く美しく仕上がるというCMを、消費者は何度となく
目にしています。
しかし、実際にやってみると、お湯の温度が低いのか、お湯の回し掛け方が甘いのか、
キレイな白さに仕上がらない!
という声もあるとのこと。
そんなクレームがあったとしても放っておけばいいわけですが、
そんなニッチなニーズを取り上げて
なぜか本格的に取り組み、
遂にソリューションを完成させて
大々的にキャンペーンを仕掛けて
来ました。
それにしても、何がスゴイって、
ある意味これだけどうでもよい
「課題」に大真面目に取り組み、
それをさも素晴らしい技術開発に成功したかのような大袈裟さで
解説
をするクリエイティブを、
結構な資金を投資して世に訴える
という日清食品の思い切りの良さ、
言い換えれば柔軟性と決断力が
本当にスゴイと思うのですよね。
ナレーションを以下に抜き出します。
最もパワフルでコツのいらない、しろたま生成コードレスガジェット
チキンラーメン しろたまメイカー
麺を水平にホールドする ホリゾンタル ヌードルポート で、LサイズのたまごからSサイズのたまごまで安定させます。オムニディレクション ヒートドリップシャワー の全方位にお湯をドリップする設計。白身をまんべんなく白くする ウルティメイト コンベクショナル Lo-Tech トテモeデスヨ スチーム マンベンナク サーマルリッド。日清独自の3つのエッグホワイトニングテクノロジー搭載。変わらない美白力で、どんなたまごも確実に白くします。
どうでしょうか、このくだらなさ!
美白化粧品のCM構成をパクって、カギとなる3つのテクノロジーを、いかにも素晴らしいハイテクであるかのように語っていますが、
実際には極めてローテク。
「ホリゾンタルヌードルポート」→水平に麵を置く場所「オムニディレクション」→全方位「ヒートドリップシャワー」→お湯をぽたぽたとかける「ウルティメイト」→究極の「コンベクショナル Lo-Tech」→伝統的なローテクの「トテモeデスヨ」→説明不要ですよね・・「スチーム マンベンナク」→水蒸気を満遍なく「サーマルリッド」
→熱を逃さないフタ
いやぁ、まことにくだらない!
しかし、つい笑いがこみあげる!
この辺の「シュールさ」を醸し出し、観る者をついクスっとさせるような
映像演出が本当に巧み
です。
CMもここまで来ると、
一種の「アート」あるいは「芸」であると言って良いのではないかと
思ってしまいますね。
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