パブリッシャーのUntold Talesは5月9日、『カード遊びのクマリオ(Bearnard)』をNintendo Switch向けに配信した。本作はPC(Steam)向けにも配信されていたが、Nintendo Switch版は新たに日本語表示への対応がおこなわれている。
『カード遊びのクマリオ』は弓矢で狙って戦う、ターン制のカードバトルゲームだ。主人公はBearnardという名のクマである。弓の名手であるBearnardは伝説の弓を持っていたが、邪悪な存在に奪われてしまう。ちょっと面倒くさがり屋のBearnardは渋々ながら、弓を取り戻して森を守るために、冒険の旅に出る。

ゲームプレイはステージの探索パートとバトルパートで、それぞれ異なるシステムが用意されている。探索パートは2Dアクションゲーム風のシステムで進行。プレイヤーはジャンプしたり矢を撃ったりして、物理法則を活用した仕掛けを解きながら、ステージを進んでいくことになる。また道中にはカードが落ちており、集めることで戦闘中などに使用することができる。
ステージには敵が存在しており、近づくか矢を当てると戦闘に突入する。バトルはターン制で進行し、プレイヤーは行動ポイントを消費して、手持ちのカードを矢として放っていくことになる。カードはさまざまな種類があり、火属性の矢を放つわかりやすいもののほか、敵が踏むとダメージを与えるウンチを設置するなどユニークなものも存在。組み合わせ次第でコンボになることもあり、たとえば水の矢を撃った後に雷の矢を当てると大ダメージを与えることができる。

ただし矢はすべて、自分で狙いを付けて発射する必要がある。矢は原則として放物線を描いて飛んでいくが、カードの種類によって矢の挙動も変わる。そして発射した時点でカードは消費され、外せば敵にダメージを与えることはできない。プレイヤー自身の弓の腕が問われることになるわけだ。
また戦闘中にも、敵味方は行動ポイントを消費することで移動可能。こちらから敵に近づけば当然当てやすくなるが、一定以上の距離から攻撃するとこちらの攻撃力にボーナスが付き、さらに敵の命中率も下がるなど、戦闘が有利になる。自分のエイムの腕と相談しつつ、有利な位置取りを保ってバトルをこなしていくのだ。
本作は2024年8月にSteamにて配信開始された作品だ。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約140件中98%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビュー内容ではバトルシステムが好評である。本作はいわゆるデッキ構築型ゲームとは違い、カードはすべて消耗品だ。戦闘ごとに手持ちのカードが変わることになるので、いつも新たな戦術を考える必要がある。そのため毎回のバトルに新鮮さが保たれるとして評価する声が多数寄せられている。また少々皮肉屋の主人公のBearnardを中心とするストーリーのユーモアなども好評で、見た目は可愛らしいがしっかり歯ごたえがある戦術的なゲームとして好評を集めている。
そんな『カード遊びのクマリオ』が、今回Nintendo Switch向けに発売された。PC(Steam)版は英語とポーランド語のみの対応だったところ、Nintendo Switch版は日本語を含む多言語への対応が実施。本作のユーモアなどを堪能しやすくなっている。興味のある方はチェックしておくとよいだろう。
『カード遊びのクマリオ(Bearnard)』はPC(Steam)/Nintendo Switch向けに配信中だ。Nintendo Switch版は日本語表示に対応している。
Views: 0