日々の生活のなかで、「タイムパフォーマンス(タイパ)」を意識した選択をしている?

食事、掃除、買い物……少しでも時間を有効活用しようと、無意識のうちにタイパという言葉に急かされているような感覚に陥ってはいないだろうか。

進む効率化と高まる「タイパ意識」

©Repro株式会社

同調査によれば、タイパを意識する行動トップ3は「食事・料理」「掃除」「買い物」といった、ルーティン化しやすい行動に集中しているようだ。たしかに、毎日繰り返される行動だからこそ、少しでも効率化したいと考えるのは自然な流れ。

そして、現代社会において、タイパ意識を高めるツールとして欠かせないのが、スマートフォンやPCなどのデジタルデバイス。しかし、皮肉なことに便利なデジタルデバイスを使いこなすほど、私たちは「タイパ」という新たな重圧にさらされているのかもしれない。

同調査では、デジタルデバイスの利用時間が長い人ほどタイパを意識する傾向が顕著に表れているという結果が出ている。1日3時間以上の利用者では約8割、5時間以上の利用者になると約9割がタイパを意識しているというから驚きだ。

©Repro株式会社

デジタル化の果てに求めるもの

デジタル化は私たちに利便性と引き換えに、常に時間を意識させ、効率性を求める世界をもたらしたとも言える。同調査では、タイパを意識していると回答した688人に「タイパを意識しなくてもよい生活を望むか」という質問をしたところ、約7割が「望む」と回答している。

この結果から、多くの人にとって、タイパを意識した生活は、必ずしも理想的な姿ではないということが読み取れる。時間に追われるように効率性を求め続けるのではなく、もっと心にゆとりを持ちたいと願う人々の本音が見え隠れするようだ。

©Repro株式会社

「タイパ疲れ」を感じたら……
自分と向き合う時間を

では、タイパ疲れを感じることなく、自分らしく心地よい生活を送るためには、どのようなことができるだろう。

たとえば、デジタルデトックスはその第一歩となるはずだ。デジタル機器から離れ、自然と触れ合ったり、読書や趣味に没頭したりすることで、疲れた心身をリフレッシュできるだろう。

また、マインドフルネス瞑想も効果が期待できる。呼吸に意識を集中することで雑念が払われ、心の平静を取り戻せるかもしれない。そして、近年注目を集めているAI技術の活用も有効な手段となりうる。AIによるタスクの自動化や効率化によって、時間に余裕が生まれれば、心にゆとりも生まれるだろう。

タイパという言葉が生まれ、広まった背景には、現代社会における時間的制約や効率性への過度な要求があると言える。しかし、タイパを追求すること自体が目的になってしまっては本末転倒。本当に大切なのは、自分にとって心地よいバランスを見つけることのはずだから。

デジタル化の波に呑まれそうになったら、一度立ち止まり、自分にとって本当に大切なものは何か、自分らしい時間の使い方は何かを問い直してみることも必要だろう。

Top image: © iStock.com / nicoletaionescu



フラッグシティパートナーズ海外不動産投資セミナー 【DMM FX】入金

Source link