🧠 あらすじと概要:
映画「デビルズバス」のあらすじ
「デビルズバス」は、オーストリアの監督コンビ、ベロニカ・フランツとセベリン・フィアラによるオーストリア・ドイツの合作映画です。物語は18世紀半ばのオーストリア北部の村が舞台。アグネスという女性が閉鎖的な村に嫁ぎますが、村人たちになじめず、精神的に追い詰められます。彼女は悪魔に憑かれたとされ、最終的には自殺を試みるところまで追い込まれます。
記事の要約
この記事では、映画の内容について詳しく触れながら、タイトル「デビルズバス」が鬱を意味することに納得がいく様子が描かれています。アグネスの苦悩や度重なる誤った治療の影響、そして彼女が最終的に公開処刑される様子が描写されています。処刑は村人たちにとって一種の娯楽となっており、当時の社会の異常さも浮き彫りにされています。最終的に、映画がホラーではなく、自殺への道しるべとして描かれていることに驚きを表現しています。
「グッドナイト・マミー」のオーストリアの監督コンビ、ベロニカ・フランツ&セベリン・フィアラが監督・脚本を手がけ、実在の裁判記録に着想を得てたオーストリア・ドイツ合作映画です。タイトルはホラー風ですが、全然ホラーじゃなかった!
物語は
18世紀半ば、オーストリア北部の村に嫁いだアグネスは閉鎖的な村の住人たちになじめず憂うつな日々。アグネスは彼らの日常の異様な光景を目撃し、精神的に追い詰められ、現実と夢の区別がつかなくなった彼女を村人たちは悪魔に憑かれたと言い、アグネスは鼠用の毒で自殺を試みるが…
タイトルはホラーっぽいけど
ラストのおぞましい光景と最後の説明にびっくりしました。冒頭にアグネスが滝壺に赤ちゃんを投げ捨てる場面があり、どういう展開になるのかと思っていたら、嫁入りした先でなじめない女性が鬱になり、悪魔憑きだと言われ、毒で自殺しようとしたら実家に返され、確実に死ぬためにある凶行に出て、死刑になることで死を手に入れるという内容でした。タイトルのわりにホラーじゃなくてびっくりですが、終盤の公開処刑のお祭り騒ぎはしっかりホラー風味でなんとも複雑な気分になる作品でした。
誤った処置でかえって悪化する!
タイトルのデビルズバスは鬱を意味する言葉と知り納得しました。様子がおかしくなったアグネスを夫は雑なサウナみたいなところの療養所につれていきます。そこでされた処置が首すじの皮に糸を通して、そこを引っ張れば膿が出て毒抜きになると言われます。
そんな処置で良くなるわけがなく、彼女は絶望して毒を飲んだものの死にきれず、確実に死ぬために罪人になります。
公開処刑のおぞましさ
ある罪を犯した彼女は告解のあと、公開処刑にされます。そこに村人たちが群がりワクワクしている空気が広がります。あの時代の公開処刑は娯楽だったのか、処刑のあとは飲めや歌えやのバカ騒ぎでまるでお祭りです。死刑になった死体の血をみんなが飲みたがる異常さはドン引きであの時代ヤバ過ぎでした。この辺のくだりはホラー映画以上にホラーな場面になっていました。最後にテロップで当時、死にたい人は罪を犯して告解をしたのち処刑されることで死を手に入れたという説明が。
この作品はホラーじゃなくて17~18世紀の自殺マニュアルだったことにびっくりでした。
Views: 0