タイガー魔法瓶は、土鍋炊飯器「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」シリーズの最上位モデルとして、5.5合炊き「JRX-S100」と3.5合炊き「JRX-S060」を6月21日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は5.5合炊きが159,500円、3.5合炊きが154,000円。
内なべに、三重県四日市市の伝統工芸「萬古焼」の技術を活かした本物の土鍋を採用。約1,250℃の高温で焼き上げた土鍋は、焼成工程を三度に分けて行なうことで、寸法精度と耐久性を高め、一般的なガス対応土鍋の約2倍の強度を持つという。
また、シラス台地由来の火山灰から作られた「シラスバルーン」を練り込むことで、蓄熱性を向上させており、底面には二層構造の「300℃ WレイヤーIH」を採用。これにより、タイガー史上最高となる約300℃の火力でごはんを一気に炊き上げることが可能になった。
さらに、IHの加熱制御を支える新開発の「匠火センサー」は、従来機種と比較して約1.8倍の温度検知精度を実現しており、お米と水の状態を正確に読み取りながら、まるで職人のような絶妙な火加減で炊飯をコントロールするという。
炊き上げの工程では、土鍋特有のきめ細かくやわらかな泡が立ち上がることで、激しい対流によってお米の表面が傷つきデンプンが流れ出てしまうことを防ぎ、粒立ちの良さとハリ、つやを引き出す。これにより、お米本来の旨みを保ちながら、料亭で出されるようなふっくらとしたごはんを家庭でも再現できるという。
今回のモデルには、ごはんの楽しみ方をさらに広げる新機能も加わっている。「極・低温吸水メニュー」では洗米後に水加減を行ない、お米と水を保存容器に移し替え、6時間ほど冷蔵庫で保管した後に炊飯することで、プロが薦めるこだわりの炊き方が手軽に実現できる。低温から一気に高火力で炊き上げることで、一般的な炊飯と比べて甘みが約26%アップするという。
さらに、「おにぎりメニュー」も新たに搭載された。これは、吸水時間を長めに設定し、冷めてもふっくらほどけるようなごはんに仕上げるもので、通常の白米炊飯と比較して粘りと噛み応えが向上している。高火力による炊飯で、甘みをぐっと引き出す点も特徴だ。
このほか、国内外70銘柄に対応した「銘柄巧み炊きわけ」や、産地別に最適な炊き方を選べる「産地炊き」、新米の風味を活かす「新米誉れ炊き」など多彩な炊きわけ機能を搭載。少量のごはんをおいしく炊く「一合料亭炊き」も用意されており、JRX-S100には専用の中ぶたが付属している。
また、炊き上がり後の保温にも工夫が凝らされている。「おひつ保温」機能では、炊きたての香りと弾力を保ちつつ、においや黄ばみを抑えるように湿度を細かく制御。庫内の空気の循環量を増やすことで、より料亭のおひつに近い保温状態が再現されている。
使いやすさにも配慮しており、大型のホワイトバックライト液晶とタッチパネルで直感的な操作が可能。お手入れ部品は内なべとマグネット着脱式の内ぶたの2点だけ。内ぶたは食洗機にも対応しており、清潔さを保ちながらストレスなく使い続けることができる。
本体サイズと重量は、5.5合のJRX-S100が約282×366×219mm(幅×奥行き×高さ)、約7.4kg。3.5合炊きのJRX-S060が約257×332×205mm(同)、約6.1kg。
最大消費電力は1,080W(JRX-S100)、750W(JRX-S060)。本体カラーは両モデルともストーンブラックとミストホワイトの2色。
🧠 編集部の感想:
タイガーの新しい土鍋炊飯器は、伝統工芸を活かしたデザインと最先端の技術が融合しており、特に高温での炊き上げが魅力的です。また、甘みが増し、ふっくらとしたごはんが楽しめる「おにぎりメニュー」も新搭載され、家庭での食事が一層豊かになります。これほどの機能が盛り込まれた炊飯器に値段が159,500円とは、ちょっと贅沢ですが、その価値はありそうです。
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