日曜日, 5月 18, 2025
ホームニュースカルチャーニュースゾウの「睾丸を外にブラブラさせない」進化が抗がん能力の起源だった - ナゾロジー

ゾウの「睾丸を外にブラブラさせない」進化が抗がん能力の起源だった – ナゾロジー


細胞がたくさんある大きな生物は「がん化」しにくい

動物の体の大きさと寿命の関係
動物の体の大きさと寿命の関係 / Credit:genomics.senescence.info

いままでの研究により、自然界の巨人たち、ゾウやクジラの体の大きさは、その細胞のサイズが大きいからではなく、より多くの細胞で形成されているからだという事が明らかになっています。

つまり私たちより遥かに大きな生き物たちは、私たち人間や小さなマウスよりもずっと多くの細胞を持っていることになるのです。

すると、ある事実と矛盾する問題が湧いてきます。

それは、がんの発症が、DNAの変異の蓄積によって起きるという事実です。

もしゾウやクジラの細胞が人間と同じペースで変異を蓄積するなら、細胞数の多い彼らの体はあっという間に腫瘍で覆われ、短命に終わるはずなのです。

しかし現実はむしろ逆です。

興味深いことに、これらの巨大な生き物の体は、人間やマウスよりもむしろがんになることが少ないのです。

これは一般に、”ピートのパラドックス”として知られている現象で、ゾウやクジラなどの大型生物が、私たち人間よりも優れたがん抑止能力を持っていることを示しています。

たとえばクジラの場合、高性能なDNA修復遺伝子が細胞のがん化を防いでいることが知られています。

クジラのDNA修復遺伝子をマウス細胞に組み込みがん耐性の強化に成功

しかし、彼らはどうやってその能力を獲得したのでしょうか?

新たな研究は、これについてゾウの場合の興味深い発見を報告しています。



続きを見る


🧠 編集部の感想:
このニュースは、ゾウが進化の過程で抗がん能力を獲得したことを示唆しており、興味深いです。特に、細胞数が多いにも関わらず癌になりにくいメカニズムが自然界の不思議を感じさせます。今後の研究で、この知見がどのように人間の医療に応用されるかが楽しみです。

Views: 2

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -

インモビ転職