ソニーは5月15日(木)、新型フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」の関係者向け体験会を都内で開催した。ここではその模様をお伝えする。
既報の通り、Xperia 1 VIIは6月上旬以降発売となるスマートフォン。新たな撮影機能の搭載やカメラ性能の向上などを図った。価格はSIMフリーモデルが20万5,000円前後からとなっている。
寄りと引きの両方が撮れる「オートフレーミング」
主な新機能の1つが「オートフレーミング」機能。全体の映像と選んだ被写体のアップの両方を同時に記録できるので、目では子供を見つつ同時に映像も残すといったことが可能だとしている。
全体の映像は4Kで、アップの映像は4Kから切り出したフルHDでそれぞれ記録される。選んだ被写体が画面内で動いてもアップの画像は追従して切り取ってくれるので、ある程度アバウトなフレーミングでも撮れるのがメリットだ。
体験会では3名のダンサーのパフォーマンスを撮影した。中央のダンサーを撮影前にタップして選択しておき、録画ボタンを押すだけでオートフレーミング機能が動作する。スマートフォンはほとんど動かしていないが、画面の左右と上下にダンサーが大きく動いてもアップの映像はしっかりと追従していた。
【Xperia 1 VII:オートフレーミング作例】
撮影サンプル。全体と、選んだ人物の映像を1画面に編集したもの
人物のフレームアウトを防ぐ「AIカメラワーク」
もう1つの目玉が「AIカメラワーク」機能だ。動きながら人物を撮る場合、例えば中央付近に捉え続けるのは難しくフレームアウトもありうるが、AIカメラワーク機能では4Kからの切り出しを利用することで人物を構図内の同じ位置に保ってくれる。
体験会では、歩いているモデルをXperia 1 VIIと従来モデルのXperia 1 VIで撮り比べた。AIカメラワーク機能が無い従来モデルはモデルの位置を補正していないのでフレームアウトしたり、最後の方では顔が切れてしまったりした。
【Xperia 1 VII:AIカメラワークによる補正】
撮影サンプル。Xperia 1 VII(上)と前機種(下)の映像を編集で並べたもの
一方の新機種ではモデルが画面の外に出そうになっても、画面内に留められたほか、最後の部分も顔を含めた適切な構図になっていた。なお動きながら使うモードということで、AIカメラワーク利用時は通常よりも手ブレ補正が強力に動作する。
照度センサーの追加で見やすい画面に
ディスプレイでは新たに背面にも照度センサーを搭載し、どんな環境でも適切な明るさに調整されるようになった。
サボテンに強い逆光が当たるシーンをXperia 1 VIIと従来機で比較したデモを見ると、新機種の方が明るく表示されており、より実物に近い見え方なのが確認できた。
またディスプレイの設定では忠実な見え方になる「クリエイターモード」を搭載している。デフォルトでは同社テレビ「BRAVIA」に合わせた色鮮やかな記憶色ベースの表示になっているが、クリエイターモードは制作用モニターをベースとした色再現になっており、映像のチェックなどに活用できるとしている。
🧠 編集部の感想:
ソニーの新フラッグシップ「Xperia 1 VII」の登場は、カメラ機能の進化を象徴しています。特に「オートフレーミング」や「AIカメラワーク」機能は、撮影の自由度を高め、ユーザーの使いやすさを向上させると感じました。価格も高めですが、その性能を考えると、納得感があります。
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