米セントルイス連銀のムサレム総裁は関税措置について、米経済への重しとなり、労働市場を軟化させる可能性があるとの見解を示した。
セントルイス連銀のムサレム総裁
Source: Federal Reserve Bank of St. Louis
ムサレム総裁はミネアポリスでのイベントで20日、米中が関税の大幅引き下げで合意して「5月12日に対立激化が和らいだ後でも、関税は短期的な経済見通しに大きな影響をもたらすように思われる」と発言。
「総じて見れば、関税は経済活動を鈍らせ、労働市場の一段の軟化につながる可能性が高い」と述べた。発言内容は事前原稿に基づく。
ムサレム総裁は現行の金融政策について、経済見通しがどのように変化しても対応できる良い位置にあるとの認識を示した。
その上で、「今はインフレとの闘い継続に対する国民の信頼を維持すべき時だ」とし、当局者はインフレ期待を注視すべきだと強調した。
米経済は今のところ「基調的な強さ」を引き続き示していると指摘。投資や採用を計画している企業が減少しているとの調査結果はあるものの、銀行融資など金融環境はなお景気を支える方向に働いていると述べた。
原題:Fed’s Musalem Says Tariffs Will Likely Weigh on Growth and Jobs(抜粋)
🧠 編集部の感想:
ムサレム総裁の発言は、経済政策のリスクを強調しています。関税が経済成長や雇用に悪影響を及ぼす可能性があることは、政策立案者にとって重要な警告です。インフレとの闘いを続けながらも、慎重な経済管理が求められます。
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