2月にオモシロげなスマートフォングリップが発売された。モノはPGYTECH(ピージーワイテック)の「MagCamスマートフォングリップ」で、直販価格は8580円。

 ちょっと高いが、かなり凝った作りの製品なので、ポチッと購入……したものの、入荷がまだ先とかであり、3月末になってようやく手に入った。

PGYTECHのMagCamスマートフォングリップ。スマートフォンでの撮影を快適にするためのグリップで、モジュール設計のため各部を分離することができる。

MagSafe対応端末やスチールリング貼付スマートフォンにマグネット吸着する。

 使った印象から書いてしまうと、予想を大きく超えた使い勝手だと感じられた。凝った作りというのはわかっていたが、作り自体がよく、機能性も優れている。

 このテのグリップを何個も買っている俺だが、このMagCamスマートフォングリップがトップのデキだと思う。というわけで、今回はこのスマートフォングリップについてレビューしてゆきたいッ!!!

撮影用グリップとしてかな~り高機能……なのだが

 まず、MagCamスマートフォングリップの撮影用グリップとしての機能性と使用感から。いちばんイイのはMagSafe/スチールリング対応という点で、要は端末に対する着脱がラク。またマグネット吸着力も十分高いので、安心感とともにグリップを握っての撮影ができる。

端末とはマグネット吸着する。

縦位置でも横位置でも、ナンなら斜めにしても吸着する。

 MagSafe対応なので着脱がラクなうえ、縦位置横位置の変更も回すだけで超手軽。やはりこういうマグネット吸着式のグリップを使うと、挟むタイプのグリップには戻れない感じ。まあ挟むタイプは激しめのアクションをしつつの撮影において「端末が脱落する可能性が非常に低い」という安心感はあるが。

 それからこのグリップ、シャッター部は一般的なBluetoothシャッターで、カメラアプリ不使用時に押してもボリュームの値が僅かに上下するタイプで実用的。さらに後述の設定をすると、シャッターボタン半押しでフォーカスを再セットできたり、ズームアップダウンを行えたり、あるいはインカメラとアウトカメラの切り替えを行えるようになる。

グリップのシャッターボタン周辺にはズームを調節したりアウトカメラ/インカメラを切り替えしたりするためのボタン類が搭載されている。

各ボタンの機能。※画像はPGYTECH直販サイトより抜粋。

主なメーカー/OSで使用できるグリップの機能。※画像はPGYTECH直販サイトより抜粋。

 これらの機能を使うためのiOSでの設定は以下のとおり。

 設定>アクセシビリティ>タッチ>AssistiveTouch>AssistiveTouchをオンにする

 設定>アクセシビリティ>タッチ>AssistiveTouch>軌跡の感度を最低(亀のマーク側いっぱい)にする

 コントロールセンター(画面右上を下にフリック)で「画面縦向きのロック」をオンにする

 なお、これらはiOSの設定なので、MagCamスマートフォングリップのボタン機能を使う場合以外にも影響が出る。画面上にメニュー表示(丸いアイコンでタップすると各種ショートカットメニューが表示される)が出たり。

 実際に半押しでのフォーカスやレバーでのズームアップダウン、シャッターボタン前方のボタンによるアウトカメラ/インカメラの切り替えを行ってみたが、いまいち使いやすい感じではなかった。

 たとえば、フォーカスが画面中央でない場所に合いがちだったり、ズームアップダウンが遅めだったり。一部はアクセシビリティの設定変更で直せるかもしれないが、そこまでしても……と。フォーカスは指でタップしたり、ズームアップダウンはピンチイン/アウトのほうが手っ取り早いかな、と。

 てな感じで、撮影系の機能は部分的に洗練されていない感じがする。まあ多機能でオモシロいのではあるが。

 しかしこのグリップ、さらなる機能性がイロイロある。そういうトコロまで含めると「よくできたグリップだなぁ」と感じられる。

モバイルバッテリーとしても!

 MagCamスマートフォングリップのグリップ部は、容量3000mAhのモバイルバッテリーになっている。また、MagSafe吸着部と合体させた状態なら、MagSafeワイヤレス充電を行える。

グリップ部は単体で使えるモバイルバッテリーになている。容量は3000mAhで、USBケーブルでの使用時は最大出力10Wで、充電時の入力も最大10W。

グリップ部のモバイルバッテリーをオンにし、MagSafe部と合体させつつMagSafe対応端末にセットすれば、MagSafeワイヤレス充電を行える。最大出力は5W。

 モバイルバッテリーは容量少なめで出力も低めなので、万が一のときの予備モバイルバッテリーというイメージ。ただ、緊急時には役立つだろうし、シャッターボタンもモバイルバッテリーから自動充電されるしで、理にかなった作りになっている。てか凝った作りだ。

モジュール式ならではの小技と携帯性

 あとモジュール式ということで、グリップを使わないシーンではグリップを外して持ち運べて便利だ。何が便利かというと、グリップ(の各パーツ)としての嵩張り感が少ないこと。

グリップとして使用時。全体的に嵩張る感じ。一般的なグリップの場合、外せば端末はスリムになるが、グリップ自体が嵩張るので携行にちょっと困る。

MagCamスマートフォングリップは写真のようにグリップを外せる。携行時に嵩張りにくいのだ。

 単純な話なのだが、バラせるので、スマートフォン側は薄くなるし、グリップ側は単なる短い棒になるので、バッグやポケットへの収まりがイイのだ。嵩張らないことは、モバイルガジェットにおいて大切である。

 ちなみに、MagCamスマートフォングリップの端末にくっついているMagSafe部分は、スマートフォンスタンドにもなる。金属の脚が格納されているのだ。

MagCamスマートフォングリップのMagSafe部分には、金属の脚が格納されている。

このようにスマートフォンスタンドとして機能する。

 あら~芸が細かい~! ただしiPhone 16 Pro Maxの場合は、横位置でしか端末を立てられなかった。また、グリップを装着した状態なら、グリップ部を下にして縦位置で端末を立てることができた。このあたりは使う端末によって変わってくると思われる。

 てな感じのMagCamスマートフォングリップ。最初「ちょっと高いかな~」と思ったものの、非常に作りがよく、アイデアたっぷりのグリップとして満足できた。また、手持ちのグリップと比べてみると、コンパクトでスリムなのもこの製品のよさだと感じられた。

 というコトで興味……いやグリップに興味がある人はあまり多くなさそうだが、気になった方はぜひジックリとチェックしてみてほしいッ!!!



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