米スターバックスが中国事業の選択肢を検討する中で、プライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドやテクノロジー企業などに接触している。持ち分売却も視野に入っていると事情に詳しい関係者が明らかにした。
同社は今週、アドバイザーを介して複数の投資家候補に書簡を送り、中国事業の見通しや成長戦略について意見を求めた。資産価値が数十億ドル規模に達する可能性のある取引だという。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。
ブルームバーグ・ニュースは先に、スターバックスが中国での事業運営を見直していると報道。中国は同社にとって2番目に大きな市場だが、瑞幸咖啡(ラッキンコーヒー)や庫迪咖啡など中国勢との競争が激化し、マクロ経済面でも圧力を受けていると報告していた。
スターバックスは3月末時点で中国に7750店以上を展開。関係者によれば、入札を希望する投資家は数週間以内に初期的な申し入れを提示する見通し。ただし、同社が最終的に入札を実施しない可能性もあるという。
スターバックスの広報担当者は4月下旬の決算説明会で公表された内容以外にコメントはないと述べた。
この説明会ではブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)が、商品構成や価格の変更後に中国市場での進展が見られると話していた。「中国に対して長期的に関与し続け」、「今後数年間で大きな成長の可能性があるとみており、その成長達成のやり方については引き続きオープン」だとしている。
原題:Starbucks Is Said to Start Process to Revamp Vast China Business (抜粋)
🧠 編集部の感想:
スターバックスが中国事業の見直しを進める中で、投資家との接触を開始したのは興味深い。競争が激化する中国市場での戦略変更は、持続可能な成長を追求する上で重要なステップと言える。今後の展開に注目し、最適な方向性を見つけられるかが鍵だ。
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