デベロッパーのGSC Game Worldは5月14日、サバイバルホラーFPS『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy』強化版を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG/Epic Gamesストア)/Xbox/PlayStationで、5月20日より配信開始予定。ゲーム内インターフェイスは日本語表示に対応。事実上のリマスターとなる。PC(Steam/GOG)版において『S.T.A.L.K.E.R.』三部作を所有しているユーザーは無料でリマスター版にアップグレード可能となるようだ。
『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy』強化版は、サバイバルFPS『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobly』『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky』『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat』の三部作のリマスター版となる。

本シリーズの世界では、1986年にチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所にて爆発事故が起こったのち、2006年に謎の大爆発が発生。周囲30平方kmが核汚染され、突然変異によって発生したモンスターたちが生息する“ゾーン”と呼ばれる危険地帯が生まれている。各作品において、現地を取材して再現されたマップや、「A-Life」と呼ばれる生態系シミュレーションシステム、多彩な資源や装備アイテムを管理していくのが本作の特徴となっている。
シリーズ1作目である『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobly』では、2012年の世界において、独自の目標や報酬を目当てにゾーン内部へと足を踏み入れるストーカーとなり、サバイバル生活をおこなう。2作目『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky』においては前日譚としてゾーン解明を目標とし、チョルノービリの最深部の調査をおこなうクリアスカイグループの物語が描かれる。そして続く3作目『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat』はシリーズ1作目の続編という立ち位置となっており、さらにサバイバル要素や探索要素に磨きがかかった作品となっている。

このたび発表された『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy』強化版は前述の三部作(トリロジー)のリマスター版となる作品だ。強化版の特徴としては大気や水のビジュアルが大幅に強化されたほか、アップスケールされたテクスチャによるグラフィック面の改善、複数のバグ修正や遊びやすさの向上、ゲームパッドへの完全なサポートが発表されている。
また公式サイトによるとPC(Steam/GOG)/コンソール版においては、リマスター以前のバージョンを所有しているユーザー向けに5月20日の配信にあわせて、自動的にライブラリに強化版が利用可能となるようだ。
また強化版はPlayStation 5のDual Sense機能にも対応。アダプティブトリガーにも対応するほか、Dual Senseスピーカーを通した、より没入感の深まるゲームプレイが可能となるようだ。なおクロスプラットフォームでのセーブデータには対応しておらず、旧セーブデータの持ち越しなどが出来ない点は留意したい。
『S.T.A.L.K.E.R.:Legends of the Zone Trilogy』強化版となる『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobly』『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky』『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat』は、いずれもPC(Steam/GOG/Epic Gamesストア)/Xbox/PlayStation向けに5月20日より配信予定。PC(Steam/GOG)/Xbox/PlayStationで旧バージョンの三部作を所有しているユーザーは無料アップグレードが可能となる(国内向けの対応は不明)。このほか、シリーズ最新作『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』は、PC/Xbox Series X❘S向けに配信中。同作はXbox/PC Game Pass向けにも提供している。
🧠 編集部の感想:
『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy』の強化版発表は、ファンにとって嬉しいニュースです。無料アップグレードが可能なのも、旧作を愛したプレイヤーへの配慮が感じられます。ビジュアルの強化やゲーム体験の向上がどのように作品に影響するのか、今から楽しみです。
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