2025年2月に発売された「Galaxy Ring」。
発売当初からすでに話題になっているので、ご存じの方もきっと多いはず。実機をお借りできたので、その使用感についてチェックしていきましょう!
【Samsung「Galaxy Ring」はこんな人にオススメ】
- Androidスマホ(Galaxyスマホだとなお良し)を使っている
- スマートウォッチ以外で健康モニタリングをしたい
- 睡眠や運動といった健康に関する数値を測りたい
はじめに伝えたい。サイズ選びはかなり難しい

まず購入の際に気を付けてほしいのは、サイズ。
Galaxy Ringのサイズは5号~15号までありますが、日本規格ではなく、US規格をもとにつくられているそう。
そのうえ、スマートリングの内側に凹凸のあるセンサーがついているので、凹凸を加味してフィットするサイズを選ぶ必要があります。

Samsungのサイトによると、返品が難しいということで、サイズを試さずに購入することはかなりリスキーかなと思います。
サイズ感を一度試すためにも、サイジングキットはできるだけ取り寄せることをおすすめします。筆者が調べたところ、サムスンの公式ストアでサイジングキット付きで購入するほか、Amazonやヨドバシ・ドット・コムでもサイジングキットの販売があるようです。
普通のリングみたいな付け心地!

チタニウム製で傷にも強く、シャワーや海で遊ぶときもつけっぱなしでOK。
Galaxy Ringは10 ATMの防水防塵に対応しているので、日常生活に加え、プールなどでも装着できるそうです。
大きさはというと、幅7mm、厚さ2.6mmとセンサーが付いているので一般的な指輪よりも大きくなるのは仕方ありません。
今回は8号を選択。付けた直後はやはり少し大きいかな、と思ったのですが、8号の重さは2.6gということで、慣れてしまえば、着用の違和感はすぐに忘れ、かなり軽く感じました。

カラーはチタニウムブラック、チタニウムシルバー、チタニウムゴールドから選ぶことができます。今回はゴールドを選んでいたのですが、肌なじみもよく、家族からは「そういえば指輪着けていたの?」と言われるほど。傍から見たときの「ごつい指輪をつけている」と思われることはなさそうです。
おしゃれで高級感あふれる充電ケース
Galaxy Ringで特に魅力的だと感じたのが、まるで氷のようなおしゃれなケース。
6万円以上するものなので、大きめの充電ケースはリングを紛失しにくいという意味でありがたいものです。
たとえば重い荷物を運ぶ際、傷がつくのが怖いときに、ケースに入れて置けばなくす心配はありません。

個人的にうれしいと思ったのは、ケース自身にバッテリーを備えていること。
リングを充電したいときはケースをもっていくだけで、別途電源供給する必要がありません。ケースはリングの充電状態を確認することもできます。
必要なアプリは2つ
Galaxy Ringを導入する際は、スマーフォンにウェアラブルデバイス管理用の「Galaxy Wearable」とヘルスケア管理用の「Samsung Health」のインストールが必要。
リングの充電状況はGalaxy Wearableから、健康状態はSamsung Healthから確認できます。
今回はほかのAndroidスマホとの相性を確かめたかったこともあり、自前の「Pixel 8」と接続して使用しました。
健康に関することなら、なんでも測れます
Galaxy Ringには加速度センサー、光学式心拍センサー, 温度センサーを搭載しており、心拍数、血中酸素レベル、皮膚温度、歩数、睡眠記録などを測ることができます。
こうした記録をより正確に測るために、人差し指での装着を推奨しているそうですが、食器などを持つときに干渉しそうなことや、日常的に一番使う指だと思ったので、薬指に装着して過ごしました。
睡眠記録はびっくりするほど正確
寝るときは指輪型ということもあり、スマートウォッチよりも違和感を覚えず寝ることができます。
起床後、アプリを確認すると睡眠の質などを判定し、その日の睡眠スコアを評価してくれました。

驚いたのは、入眠時間と起床時間が正確であったこと。
ちょうどその時間に寝て起きていたので、これにはびっくり……。なお、日中横になってスマホを操作しているときでは睡眠時間として記録されることはありませんでした。

睡眠の深度も測ってくれているので、「今日の寝起きがなんとなくスッキリしないのは、睡眠が浅かったからか」と簡単に確認することができます。
就寝時の心拍数や皮膚体温の推移もグラフに詳しく表示。これらの情報から、先ほどの睡眠スコアを算出しています。

前日の活動量や睡眠などのデータに基づいて算出される「エナジースコア」も判定され、日ごろの健康度合いを簡単にチェックすることができます。
私の場合、座って仕事することがほとんどなので、とくに「前日の活動」に注意のオレンジがついてしまいました。
こうしたスコアをかわいいキャラクターですぐに確認できるので、健康意識は高まりやすく感じます。
このほか、アプリでも月経記録なども手入力でつけることができたり、トレーニングメニューなどコンテンツも充実していたので、アプリも優秀だなと感じました。

ただ、「この記録はどうなんだろう」と思ったのは、血中酸素濃度レベル。一般的には90%を下回ると危険な状態とされているそうなのですが、睡眠中の酸素濃度レベルは83~99%となんとも曖昧なスコアが出ています。
ユーザーガイドでは「一般的な健康とフィットネス用途のみを目的とします。病気の症状の診断、治療、病気の予防などの医療目的には使用しないでください」とあったので、あくまで参考程度にとどめておくのがよさそうです。
毎日の健康確認にもってこい!(値段はまあまあしますが)

健康トラッカーとしてのGalaxy Ringをご紹介しました。バッテリーの持ちもよいだけでなく、リング充電機能を持ったケースもかっこいいのが良かったです。
値段を加味すると、手軽に取り入れやすいアイテムかどうかは迷うところ。
とはいえ、別途サブスクリプションを契約することなく、買い切りで使うことができるのは大きな利点だと思います。
また、概ね正確性は確かでしたし(今回のレビューでは血中酸素濃度の正確性を除く)、頻繁に充電する必要がなかった点でいうと、スマートウォッチよりも手軽に取り入れやすいと思います(値段や付け心地との兼ね合いですが)。

先述した機能以外にも、Galaxyスマホと連携するときは、ダブルピンチ(人差し指と親指で何かをつまむように2回タップ)というジェスチャーで写真を撮る際に遠隔でシャッターを切ることができる機能も使えるそう。
こうした独自機能を使いたいというGalaxy スマートフォンユーザーなら、取り入れてみてもいいかもしれません。
Photo: 松永 侑貴惠
Source: Samsung, Amazon, ヨドバシ・ドット・コム, SAMSUNG ユーザーガイド