台湾・台北市で5月20日から行われている「COMPUTEX 2025」にて,静音仕様の空冷ファンで知られる「Noctua」ブースへ向かってみると,ゲーマー向けっぽいマウスを展示していた。話を聞いてみると,AplusXのゲーマー向け製品ブランド「Pulsar Gaming Gears」(以下,Pulsar)の「Pulsar Feinmann F01」をベースとしたコラボ製品だという。外装の開口部を除くと,なんと内部にはNoctua製の小型ファンを搭載しているのだ。
そのユニークな発想に,当初は「コンセプトモデルだろうな」と思ったのだが,どうやら実際に販売に向けて開発を進めているという。
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ベースであるマウスのPulsar Feinmann F01は,高い強度を持ちつつも,比重の軽いマグネシウム合金製の外装に多くの開口部を設けて,公称本体重量が約46gという軽さを実現したワイヤレスマウスだ。
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充電ドックにもなるUSBレシーバを利用することで,最大8000HzのUSBレポートレート(ポーリングレート)で通信が可能だという。日本国内では2024年12月に販売を開始しており,税込の直販価格は2万6960円だ。
搭載センサーは,Pulsar独自の光学式センサー「XS-1」で,トラッキング速度750 IPS,最大加速度50G,最大トラッキング解像度3万2000 DPIというスペックを備える。メインボタンは,Kaihua Electronics製の光学式スイッチだ。
今回展示していた「Pulsar Feinmann Noctua Edition」は,冒頭でも紹介したように内部に,Noctua製の小型ファン「NF-A4x10 5V PWM fan」を採用するがの見どころとなっている。空冷ファンで手のひらに風を送ることで,手汗を防ぐという。
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空冷ファンをを備えたマウスというと,2012年にThermaltakeの「Tt eSPORTS」から,「BLACK Element Cyclone Edition」という製品が登場していた。ただ,あの製品は,マウスの前方にファンを取り付ける仕組みで,指の動きが制限される気がして,ちょっと使いにくかったのを覚えている。内部にファンを搭載するPulsar Feinmann Noctua Editionでは,そうした問題は起きにくそうだ。また,ファンの回転数は,Pulsarの設定用ソフトウェアから調整できるという。
Pulsarによると,2025年11月のリリースを予定しているとのこと。どの国や地域で販売するか明らかになっていない。ゲーマーのみならず,自作PCファンからも注目を集めそうな製品だけに,日本国内での販売にも期待したいところだ。
Pulsar Gaming Gears日本語公式Webサイト
Noctua公式Webサイト(英語)
4Gamer.netのCOMPUTEX 2025特集ページ
🧠 編集部の感想:
このNoctua製クーラーを内蔵したゲーマー向けマウスは、ユニークなアイデアでゲームの快適さを向上させる可能性がありますね。特に長時間のプレイ時に手汗を軽減できる点が魅力的です。デザインも個性的で、機能性とスタイルを両立させているのが印象的です。
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