パワフルにガンガン掃除していける家庭用高圧洗浄機、みなさんは活用しているだろうか。集合住宅だと使いにくそうで購入に二の足を踏んでいるとか、持っているけれどあまり出番がない、みたいな人もいると思う。
たしかに筆者も使う頻度は「ごくたまーに」だ。年に数回程度だろうか。もっと活用したいとは思うものの、準備や後片付けの面倒さ、デカい本体、カタくてクセつよな耐圧ホースの取り回しのことを考えると、どうしてもやる気が削がれるし、使いどころも限られてしまう。
掃除機をかけるくらいの感覚で、もっとお手軽に使える高圧洗浄機があれば……。なんて思っているアナタやワタシに、ぴったりな高圧洗浄機がある、ケルヒャーのコードレスなハンディ高圧洗浄機「OC 5 Handy CB」(14,980円)だ。お借りして試してみたら、予想以上に活躍の場が多くて、まさにかゆいところに手が届くヤツだった。
ペットボトルを合体させてラクラク高圧洗浄
OC 5 Handy CBは、2025年3月31日からAmazonで販売開始した家庭用ハンディ高圧洗浄機。「ハンディ」とあるように、本体に装着する水タンク、もしくはバケツなどの容器に貯めた水を供給源にして、バッテリーで動作する、というのが特徴となっている。電源ケーブルも耐圧ホースも接続しないので取り回し良く使えるわけだ。
そうした特徴のなかでも面白いポイントが、一般的なペットボトルを水の供給源にできること。ペットボトルに水を入れて、付属の「ペットボトルアダプター」を介してトリガーガン本体と接続するだけで、すぐに高圧洗浄機として使えてしまう。本来ならただ捨てるだけのペットボトルが、こんなところで役に立つとは!
ホースの長さの都合上、推奨は2Lペットボトルということになっているけれど、手元にあった細長い1Lクラスのペットボトルならなんとか使えた。500mlはホースが入らないのでさすがに厳しい。当然ながら、ペットボトル内の水がなくなれば噴射しなくなるので、連続的に使おうとすると頻繁に水を入れ直す手間が発生してしまうのは手軽さとのトレードオフ、といったところ。
自吸水ホースも付属しているので、バケツなどに水を貯めて、そこから吸い上げながら使うこともできる。ちなみに水道の蛇口などから直結して使用することはできない。あくまでも水圧のかからない水源から給水するスタイルになる。
水交換なしに連続稼働させたいなら、水道からバケツにちょろちょろ水を貯めながら自吸水ホースで使う、という方法もアリだろう。ただし、モーターが過熱して部品を傷める可能性もあるため、あまり長く連続稼働させないようにしたい。
高圧洗浄機を気軽に、日常的に使いこなそう
休まずに噴射し続けると2Lペットボトルだと40秒余りで空になるので、広い範囲を洗浄しようとすればどうしても頻繁に水を入れ直すことにはなってしまう。ただ、バッテリー駆動時間は13〜23分(ノズルのモードによる)もあり、筆者の使い方だと2Lペットボトルをだいたい20本分使用してバッテリー残量50%程度と、かなりのスタミナだった。
バッテリーの充電ポートはスマホと同じUSB Type−Cで、スマホ用の充電器やモバイルバッテリー、ケーブルがそのまま使えるのもいいところ。ただ、充電は最大でも5V/2A(10W)となり、満充電するのに約5.5時間と長めなのが少し気になるかもしれない。
何度も言うように、OC 5 Handy CBは取り回し重視のハンディタイプ。水をじゃぶじゃぶ使って洗車や広い庭掃除をこなすような“大掃除”というよりは、気になった箇所をピンポイントでパパッときれいにする日常の部屋掃除くらいの気軽さで扱うのに向いている。小型なりの抜群な「かゆいところへの手の届きやすさ」が、あなたのQoLをぐっと高めてくれるはずだ。