かつて日本の家庭には、自由に酒を醸す文化が息づいていた。

しかし明治時代、免許制の導入によってこの文化は消え、酒造りは限られた蔵の手に委ねられることになった。福島県南相馬市のhaccobaは、そんな失われた自由な精神を取り戻すために生まれた。

ジャンルを超えた酒づくりへの挑戦

haccobaの信念は、伝統にもカテゴリーにも縛られない酒づくりにある。創業は2021年、震災から復興を目指す小高の地でスタートを切った。

彼らの手による酒は、クラフトビールでも日本酒でもない独自の「クラフトサケ」というスタイルだ。地域の素材や異なる技術を掛け合わせながら、次々と新しい挑戦を続けてきた。

その一環として今回誕生したのが、クラフトサケをベースにした缶チューハイ『醸蒸サワー』である。

共に手掛けたのは、レモンサワー専門店として熱狂的な支持を集める東京・神保町の「OPENBOOK」と、鹿児島の老舗・中村酒造場。伝統と革新を代表する両者とのコラボレーションは、異例の取り組みだ。

© 株式会社haccoba

「醸蒸サワー」が提案する新たな飲み心地

2025年4月11日に登場した『醸蒸サワー』は、クラフトサケ特有のやわらかな酸味と、芋焼酎のふくよかなコク、そしてレモンのフレッシュな香りが調和する一本。単なる爽快さにとどまらず、奥行きのある複雑な味わいが口中に広がる。

代表の佐藤太亮氏は、「乳酸菌発酵由来の酸味と白麹によるクエン酸のバランスが、ただ爽やかなだけでなく、引っかかりのある味を作り出した」と語っている。

小高の復興と、自由な発酵文化の再生

震災と原発事故により一時無人となった南相馬市小高区。そこに拠点を構えたhaccobaは、地域と共に歩みながら、新たな発酵文化を世界に発信しようとしている。
「醸蒸サワー」は、その象徴だ。
クラフトサケ、芋焼酎、レモンサワー。伝統もジャンルも超えた新しい酒づくりの挑戦が、ここから始まっている。

© 株式会社haccoba

Top image: © 株式会社haccoba



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