サンクスギビングゲームの常連チームであるダラス・カウボーイズとデトロイト・ライオンズは、ホリデーシーズンを通してグリッドアイアンの主役となる。
カウボーイズとライオンズは、昨年に続いて実施される『Netflix(ネットフリックス)』のクリスマスダブルヘッダーでアウェー戦に臨むことになった。
NFLが現地14日(水)に発表したところによると、カウボーイズは12月25日(木)のクリスマス当日に敵地でワシントン・コマンダースと対戦し、ライオンズは敵地でミネソタ・バイキングスと対決するという。
カウボーイズ対コマンダース戦とライオンズ対バイキングス戦はクリスマスに行われる3試合のうち最初の2試合となる。このトリプルヘッダーは、『Prime Video(プライム・ビデオ)』で配信されるデンバー・ブロンコス対カンザスシティ・チーフスのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区対決で締めくくられる。
シーズン第17週のスタートを飾るNetflixのダブルヘッダーと、NFLの熱戦が繰り広げられるクリスマスデーの詳細は以下の通りだ。
ダラス・カウボーイズ対ワシントン・コマンダース
会場:ノースウェスト・スタジアム(メリーランド州ランドーバー)
日程:シーズン第17週、12月25日(木)アメリカ東部時間13時【日本時間26日(金)3時】
クリスマスに行われるカウボーイズ対コマンダース戦は、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の伝統的なライバル関係に、また新たな名場面を加えるだろう。
前回の対決(シーズン第18週)ではコマンダースが勝利し、昨季の対戦成績を1勝1敗とした。コマンダースはすでにプレーオフ進出を確定させていたため、NFLオフェンス部門年間最優秀新人賞に輝いたクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズは、その試合で前半しか出場していない。一方、カウボーイズのフランチャイズQBダック・プレスコットは第9週にシーズン終了を意味するハムストリングのケガに見舞われたため、2024年シーズンのライバル対決をいずれも欠場した。
プレスコットとダニエルズが相まみえるという興味深い要素を備えたクリスマスゲームは、シーズン第17週に組まれていることもあり、プレーオフ進出争いに影響を与える重要な一戦となりそうだ。
カウボーイズは健康を取り戻して戦列に復帰する見込みのプレスコットだけでなく、ピッツバーグ・スティーラーズからトレードで加入したワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズや新人ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ショッテンハイマーも擁している。また、カウボーイズでは、昨季にシカゴ・ベアーズのヘッドコーチとしてダニエルズの“ヘイルメアリー”タッチダウンで敗北したマット・エバーフラスが、新たに守備コーディネーター(DC)に就任している。
ショッテンハイマーHCは、コマンダースのヘッドコーチに就任した初年度にチームを1991年シーズン以来となるNFCチャンピオンシップゲームに導いた元カウボーイズDCダン・クインと対峙する予定だ。
クインHCとダニエルズはコマンダースで迎える2年目のシーズンに一発屋ではないことを証明しようとしている。一方、ラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズやWRシーディー・ラムをはじめとするカウボーイズの選手たちはプレーオフ復帰を目指すはずだ。
シーズン第17週までには、どちらか一方または両チームのプレーオフ進出の運命が決まっている可能性もあるが、カウボーイズとコマンダースのライバル対決は、結果にかかわらず必見の試合だと言えよう。
デトロイト・ライオンズ対ミネソタ・バイキングス
会場:USバンク・スタジアム(ミネアポリス)
日程:シーズン第17週、12月25日(木)アメリカ東部時間16時30分【日本時間26日(金)6時30分】
このNFC北地区の強豪2チームは昨シーズン、地区優勝とNFCのトップシードを懸けて第18週まで競い合っていた。
クリスマスの午後にも同じような熱戦が繰り広げられることが期待されている。
長年、このライバル関係で優位に立ってきたのはバイキングスで、ライオンズ戦の通算成績は80勝45敗2分となっている。しかし、ライオンズは変わった。直近の5試合をすべて制したのはライオンズであり、昨シーズン第18週には31対9の大差で快勝している。
ダン・キャンベルHC率いるライオンズとケビン・オコンネルHC率いるバイキングスには、昨季と変わらない部分が多い。
ライオンズでは引き続き、QBジャレッド・ゴフ、WRアモン-ラ・セント・ブラウン、ランニングバック(RB)ジャーマイア・ギブス、デビッド・モンゴメリーが勢いのあるオフェンスをけん引する見込みだ。また、カービー・ジョセフとブライアン・ブランチもNFL屈指のセーフティ(S)コンビとしてチームに残っている。
一方のバイキングスは、かつてライオンズに所属していたタイトエンド(TE)T.J.ホッケンソンに加え、ジャスティン・ジェファーソンとジョーダン・アディソンから成るセンセーショナルなWRコンビを起用して対抗するだろう。
とはいえ、多くの変化も起こる見込みだ。昨季のバイキングス戦2試合を欠場したライオンズのディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンは、脚の骨折から復帰を果たす見通しだが、キャンベルHCが高く評価していた攻撃コーディネーター(OC)のベン・ジョンソン(ベアーズのヘッドコーチに就任)と守備コーディネーターのアーロン・グレン(ニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチに就任)はいずれも退団している。
一方、バイキングスでは最大の変化がQBポジションで起こっている。2024年ドラフト1巡目で指名されたJ.J.マッカーシーが膝のケガから復帰し、昨季までサム・ダーノルドが担っていた先発の役割を引き継ぐ見込みだ。ダーノルドは現在、シアトル・シーホークスに所属している。
ライオンズとバイキングスが2024年シーズンに匹敵する成績を残した場合、いずれかのチームがクリスマスに地区タイトルを手にするかもしれない。
【RA】
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