対話型人工知能(AI)「ChatGPT(チャットGPT)」を手掛ける米オープンAIとマイクロソフトが提携条件の見直しを進めていると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が11日に報じた。オープンAIが将来的に上場できるようにしつつ、マイクロソフトはAI技術へのアクセスを維持できるようにする見通しだという。
交渉内容に詳しい関係者の話としてFTが伝えたところによると、マイクロソフトは、提携契約が期限を迎える2030年以降に開発されるAIモデルへのアクセスを確保する代わりに、オープンAIの新たな営利事業における持ち分の一部を手放す用意がある。
今回の見直しはオープンAIの組織再編にとって極めて重要だと、FTは伝えている。提携契約はマイクロソフトが6年前に最初の10億ドル(1450億円)を出資した際に策定されたもので、同社はその後もさらに数十億ドルを投じてきた。FTがオープンAIとマイクロソフトに今回の報道についてコメントを求めたかどうかは明らかになっていない。
オープンAIは今月、営利企業に経営主体を移す計画を断念する方針を発表。営利部門を「公益目的会社(PBC)」に再編する取り組みを続けるとしながらも、全体としては非営利組織の支配下にとどまると説明した。営利化計画を巡っては共同設立者のイーロン・マスク氏に加え、元従業員や有識者、ライバル企業などからの反発が強まっていた。
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関係者が先週ブルームバーグに語ったところによると、マイクロソフトは137億5000万ドルに上る自社の投資が適切に保護されるよう、オープンAIの組織再編に関して依然として極めて慎重な姿勢を維持している。
原題:OpenAI, Microsoft in Talks to Reset High-Stakes Partnership: FT(抜粋)
これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。