オーストリアの女性富豪ジーナ・ラインハート氏は、トランプ米大統領が2期目を開始することを受け、今年1-3月期は市場全体を追跡するファンドに数億ドルを投入し、米国株の保有比率を引き上げていた。規制当局への15日付けの提出書類でわかった。
提出書類によると、ラインハート氏が非公開で所有するハンコック・プロスペクティングは、3 月31日時点で、米国で取引されている株式と上場投資信託(ETF)のポートフォリオを約25億ドル(約3650億円)保有していた。トランプ氏支持者で鉄鉱業王のラインハート氏は、昨年末以来、保有株をほぼ2倍に増やした。保有株を増やしたのは、米国が多くの国に対して関税引き上げを発表し、世界的な株価の急落を引き起こした直前だったが、その後、株価は下落分を回復している。
ジーナ・ラインハート氏
Photographer: David Gray/AFP/Getty Images
ラインハート氏の新たな投資の大部分は、ナスダック100指数、S&P500株価指数、ダウ・ジョーンズ工業平均の単純なインデックスファンドに投じられた。同氏は、オンライン市場運営の米エッツィと、ペイパルの株式も取得した。一方で、昨年末時点で、シェブロン、エクソンモービルを含む石油会社4社の株式計1億900万ドル相当を売却した。
ブルームバーグ・ビリオネア・インデックスによると、ラインハート氏の資産は265億ドルに上る。
原題:Australia’s Richest Woman Doubles US Stocks Bet to $2.5 Billion(抜粋)
🧠 編集部の感想:
ジーナ・ラインハート氏が米国株を倍増させたことは、彼女の市場に対する自信を示しています。特にトランプ政権の影響を受けての投資選択は、今後の株式市場における動向を占う重要なシグナルと言えるでしょう。彼女の資産が265億ドルに達しているのも、投資家としての実力を物語っています。
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