米Oracle(以下、オラクル)とGoogle Cloudは現地時間9日、業界初となるパートナープログラムの計画と、「Oracle Database@Google Cloud」上での「Oracle Base Database Service」の提供予定、および機能拡張と追加リージョンについて発表した。

 新しいパートナープログラムは、オラクルとGoogle Cloudのパートナーが、Google Cloud Marketplaceのプライベートオファーを通じてOracle Database@Google Cloudを購入し、自社の顧客に再販できるようになる。さらに、テクノロジーパートナーも間もなく、自社のソリューションおよびサービスにOracle Database@Google Cloudを組み込めるようになる。

 この新しいパートナープログラムは、Google Cloudの「Partner Advantageプログラム」および、オラクルの「Oracle PartnerNetwork(OPN)」の両方に参加しているパートナーを対象に、今後12カ月以内に提供開始される予定。販売は、Google Cloud Marketplaceを通じて行われ、Google Cloudクレジットのみが使用可能となる。

 また、「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure」が、新たに「Oracle Exadata X11M」をサポートする。AI、分析、オンライン・トランザクション処理(OLTP)全体で、前世代と比較して大幅なパフォーマンス向上を実現。顧客は、オンプレミス、ハイブリッドクラウド、パブリッククラウド、マルチクラウドといった各種環境で、「Exadata X11M」のアーキテクチャ上で「Oracle Database」を実行する選択肢と柔軟性を得られる。

 さらに、複数の部門やチームにまたがる請求・リソース使用の分離を実現するために、Exadataインフラストラクチャを、関連する仮想マシンクラスタとは異なるGoogle Cloudプロジェクトにデプロイできるようになった。

 米国政府機関の顧客向けには、Oracle U.S. Government Cloud East(アッシュバーン)とGoogle CloudのU.S. Government Virginia(アッシュバーン)リージョン間において、拡張可能な高帯域接続を数分で構築できるようになった。これにより、Google Cloud上に展開された政府機関アプリケーションを、「Oracle Autonomous Database」および「Oracle Exadata Database Service」が稼働する「Oracle U.S. Government Cloud」と統合し、それぞれのハイパースケーラーが提供する独自のサービスを活用できる。

 顧客のワークロードに対する選択肢をさらに広げるための取り組みとしては、Oracle Database@Google Cloudにおいて、「Oracle Base Database Service」が限定プレビューで間もなく提供開始予定であると発表。Oracle Base Database Serviceは、Oracle Database 19cおよび23aiの「Enterprise Edition」と「Standard Edition 2」のバージョンを、仮想マシン上で実行する。

 Oracle Base Database Serviceは、管理負荷を軽減する自動化されたデータベースライフサイクル管理機能、アプリケーションの導入を迅速化するための組み込みのローコードアプリケーション開発機能、ワークロードの変化に応じて柔軟に対応できる、コンピュートおよびストレージリソースの個別スケーリング機能を備える。料金は従量課金制で、変化するワークロードの需要に対応する。

 また、オラクルとGoogle Cloudは、「Oracle Database@Google Cloud」の今後提供予定のリージョンとして、オーストラリア南東2(メルボルン)、オーストラリア南東1(シドニー)、ヨーロッパ西12(トリノ)を新たに追加した。

 今後12カ月以内に提供開始が予定されているリージョンには、アジア北東1(東京)、アジア北東2(大阪)、アジア南1(ムンバイ)、アジア南2(デリー)、オーストラリア南東1(シドニー)、オーストラリア南東(メルボルン)、ヨーロッパ西12(トリノ)、北米北東1(モントリオール)、北米北東2(トロント)、南米東1(サンパウロ)、米国中部1(アイオワ)がある。

 さらに顧客の需要に対応するため、今後12カ月以内にロンドン、フランクフルト、アッシュバーンなどのリージョンにおいて、データセンターの容量を倍増する計画も進めていると説明。これらの新たなリージョンおよび容量の拡大は、現在利用可能な米国東部(アッシュバーン)、米国西部(ソルトレイクシティ)、英国南部(ロンドン)、ドイツ中部(フランクフルト)のGoogle Cloudリージョンに追加する形で提供するとしている。



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