ざっくり内容:
オペラシアターこんにゃく座は、2025年9月14日と15日に東京の新国立劇場小劇場、そして9月20日から23日には神奈川のKAAT神奈川芸術劇場にてオペラ『変身』の新演出版を上演します。この作品はフランツ・カフカの同名小説が原作で、初演は1996年に行われました。
このオペラは、オリジナル作品の創造と普及を目指すこんにゃく座の代表作の一つであり、作曲家・林光と台本・演出を手掛けた山元清多が創り上げました。作品は、カフカの日記やプラハの街の雰囲気を織り交ぜ、シャンソン、ブルース、ポップソングなど多様な音楽が施されています。2009年には海外でも上演され、2011年にはこんにゃく座創立40周年を祝って再演されました。
今回、14年ぶりの新演出で、上村聡史が手掛けます。彼はさまざまな海外作品の演出でも知られており、『変身』をシュールかつユーモアのある展開で魅せる予定です。新たなキャストで、舞台美術は長田佳代子、振り付けは山田うんが担当し、作品に新たな息吹が吹き込まれます。
この独特なオペラがどのように変化し、観客に新たな体験を提供するか、期待が高まります。詳細はオペラシアターこんにゃく座の公式サイトをご覧ください。
編集部の見解:
オペラ『変身』の新演出、すごく楽しみです!カフカの作品は独特のシュールさが魅力で、それを生かしたこのオペラもきっと観客の心をつかむはず。特に、林光の音楽が融合したシャンソンやブルースといった多彩なジャンルの要素が、どのようにストーリーと絡んでくるのかが興味深いです。
この作品が初めて上演されたのは1996年ですが、その後も世界各地で上演されていることで、文化の橋渡し的な役割を果たしているなと感じます。カフカが生きた時代のプラハの雰囲気を織り込むことで、現代の観客にも共感を呼ぶ部分があるのではないでしょうか。
また、今回新たに迎えられた演出家やキャストにおいても、どのような新しい解釈を加えてくるのか、期待が膨らみます。特に、上村聡史氏の作品は過去のものでも鋭い視点が光ることから、新たな息吹を吹き込む演出も楽しみです。
一つの作品が時間と共に進化していく姿を見ることができるのは、演劇の特権ですね。オペラシアターこんにゃく座が掲げる「日本のオペラを創造し普及する」という使命感も感じられ、社会的にも価値のあるプロジェクトだと思います。日本独自の表現を通じて、古典作品が現代の観客に再発見される機会が増えるのは素晴らしいですね。
豆知識として、カフカは自らの作品がどのように受け取られるのか、生前はほとんど見ていなかったと言われています。彼の作品があれほど多くの人に影響を与えることになるとは、彼自身も夢にも思わなかったことでしょう。オペラ『変身』も、そんなカフカの遺産を新しい形で提示する一助になればと願います。
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キーワード: オペラ『変身』
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