🧠 あらすじと概要:
あらすじ
映画『エゴイスト』は、異なる境遇に生きる二人の男性、浩輔(鈴木亮平)と龍太(宮沢氷魚)の恋愛を描いています。浩輔は経済的余裕がある一方、龍太は恵まれない環境に育ってきました。浩輔は龍太を経済的に援助しようと決意しますが、最初は断られます。浩輔は龍太に対する愛情から援助を続けるものの、そこに悲劇が訪れることになります。浩輔は、自分の愛が龍太に災難をもたらしたのではないかと苦悶し、愛とエゴの境界を問い直します。
記事の要約
この記事では、映画『エゴイスト』を観た感想を述べています。映画は愛とエゴの複雑な関係を描いており、主人公たちの間に生まれる感情の葛藤が強調されています。筆者自身の経験を引用しながら、人を愛することが自己中心的な欲望と他者の幸福を考慮することの狭間にあるというテーマにも触れています。最終的には、愛することの素晴らしさや、その過程で得られる学びの重要性が謳われています。また、愛と愛情の違いについても考察し、人間であることの難しさを語っています。
しばらく関係は続いたけれど、どうしても心が動かない私と、やはり私と恋愛したい彼の気持ちとのバランスがとれなくなって、連絡を断った。
私の中に深く残ったのは、「利用される幸せ」という言葉だった。人を愛するという行為は、心の境界線がグチャグチャに壊れる体験でもある。友人たちから「どうしてそんな人と?」と言われてしまうようなどうしようもないダメ(にみえる)恋人(や片思い相手)だったとしても、一人ひとりの幸せは、その人にしかわからない。自分の人生の大切な時間を、その心かき混ぜられる経験に費やせるのなら、生きている価値は十分にある。でも。たとえば先の彼と私の関係は、実らなかった。
その後、彼がどう思ったかは聞けないからわからないけれど、あの時間を思い出して、苦悶しただろうか。
私だって、たとえ両想いの関係だったとしても、自分を省みて悶々とすることがある。
これは愛なのか?それとも、エゴか?おせっかいか?
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大好きな俳優・鈴木亮平さん主演の映画『エゴイスト』を観た。
鈴木亮平さん演じる浩輔、宮沢氷魚さん演じる龍太という、年齢も境遇も大きく異なる二人が、恋に落ちる話だ。恵まれない生い立ちの龍太を、経済的に豊かな浩輔から援助を申し出る。断る龍太に、自分がそうしたいから、と押し切ってサポートし続ける浩輔。けれども突然、悲劇が訪れる。ネタバレになるから細かくは割愛するけれど、浩輔は自分の愛が龍太を悲劇においやったのではないか、と苦悶することになる。母子家庭で育った龍太の、一人残された病弱な母のもとに通い、彼女のサポートも申し出る。(母親役は阿川佐和子さんで、これまたいいのだ)これは愛なのか? それとも、自分が満足したいだけの、エゴなのか?おせっかいなのか?混沌とした「愛」と「エゴ」と「おせっかい」の境界線を問いかける映画だった。
愛する、という体験は、人生の宝物だ。恋愛も仕事も、友達も家族も、生き物もそうでないものも、すべてにおいて、残りの人生、おおいに愛でつながっていきたい。
成就しようがしまいが、そのプロセスの中で、自分勝手な執着と、相手の幸福につながる慈しみの境目は何なのか、自分を大切にすることと相手を大切にすることのバランスを、レッスンするのだ。
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ところで混乱するので書かなかったけれど、私の中では「愛」と「愛情」は違うものだと思っている。「情」だからエゴとつながりやすい。でもさ、それでいいんじゃないかと思うよ。人間だもの(みつを)。サムネイル写真は、「エゴ」の木の花。きれいだよね。
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