民泊仲介の米エアビーアンドビーは1日、4-6月(第2四半期)について軟調な見通しを示した。米旅行予約サイト大手のブッキング・ホールディングスに続き、米国の旅行需要鈍化は経済の先行き不透明感が影響しているとの見方を示した。
エアビーは株主宛ての書簡で4-6月期について、重要指標である宿泊・体験予約数の伸びが、1-3月(第1四半期)の7.9%から「鈍化する」見込みだと指摘した。これはブルームバーグ集計の市場予想(8.6%)を下回る。
同社は「米国では比較的軟調な業績となった。この大きな要因は経済全般の不確実性だと考えている」と説明した。
発表を受け、同社の株価は引け後の時間外取引で一時1.6%安となった。
トランプ米大統領の関税政策の影響でリセッション(景気後退)入りもあり得るとの懸念を背景に、米消費者の景況感が悪化していることが浮き彫りになった。エアビーと同様に売上高の大部分を米国外で稼ぐブッキングは4月29日、マクロ経済の不確実性を理由に通期見通しを修正した。
一方、エアビーの1-3月期業績はおおむね市場予想通りだった。宿泊予約数(泊数)は1億4310万に増加し、売上高は22億7000万ドル(約3300億円)。
原題:Airbnb Gives Weak Outlook, Citing Softness in US Travel Demand(抜粋)
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