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by Thomas Hawk
2025年4月、アメリカ国防総省が宇宙開発企業3社と総額135億ドル(約1兆9800億円)の打ち上げミッション契約を交わし、3社のうちイーロン・マスク氏がCEOを務めるSpaceXが最も多い59億ドル(約8600億円)の契約を受注しました。また、アメリカ宇宙軍と国家偵察局が予定する2025年度の打ち上げミッションでも、SpaceXの受注数が競合するユナイテッド・ローンチ・アライアンスに大きく差を付けています。一体なぜSpaceXが軍事関連の打ち上げ契約の多くを受注しているのかについて、テクノロジー系メディアのArs Technicaがまとめています。
Here are the reasons SpaceX won nearly all recent military launch contracts – Ars Technica
https://arstechnica.com/space/2025/04/a-key-spacex-competitor-says-he-has-not-been-impacted-by-musks-ties-to-trump/
マスク氏は第47代アメリカ大統領であるドナルド・トランプ氏の選挙戦を支えたこともあり、政治家ではないもののトランプ政権において強い影響力を保持しています。こうした背景から、SpaceXが軍事関連の打ち上げ契約で勝利を収めていることについて、「トランプ大統領との関係が影響しているのではないか」と推測する人もいます。
競合他社であるユナイテッド・ローンチ・アライアンスのトリー・ブルーノCEOは、4月に開催された宇宙関連のシンポジウムで、記者からマスク氏とトランプ氏の関係について尋ねられました。これに対しブルーノ氏は、「私たちは大統領に助言する競合他社の立場による影響を、現時点では確かに受けていません。私は政府がすべてのルールに従い、公正に、法律を順守することを期待しています。ですから、私たちも同様に振る舞っています」と述べ、マスク氏とトランプ氏の関係は打ち上げ関連の契約受注に影響していないと答えました。
そもそも国防総省や軍関係者らは、宇宙に対するアクセスを単一の宇宙開発企業に頼るべきではなく、複数の宇宙開発企業が打ち上げのノウハウを持っている方がいいと考えています。実際に記事作成時点までの12カ月間で、宇宙軍は以前から軍事関連の打ち上げミッションに参加していたSpaceXとユナイテッド・ローンチ・アライアンスに加え、Blue OriginやRocket Lab、Stoke Spaceとも契約を交わしています。
ブルーノ氏が前述の回答をした理由について、Ars Technicaは「SpaceXは、国防総省の軍事衛星打ち上げに利用可能なファルコン9とファルコンヘビーの既製ラインを持っているので、他社より安価に打ち上げが可能だから」だと分析しています。つまり、SpaceXが宇宙軍から契約を取れるのは、価格でもパフォーマンスでも優位性を持っているからであって、マスク氏とトランプ大統領の距離が近いからではないというわけです。
また、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスの大型ロケット「ヴァルカン」は2023年の爆発事故などによって開発が遅延したため、宇宙軍から国家安全保障任務を遂行する資格が得られたのも、予定から数年遅れの2025年3月でした。
by NASA Kennedy
4月に国防総省と宇宙開発企業3社が交わした総額135億ドルの契約は、2027年~2032年に実施される合計54件の打ち上げミッションに関するものです。契約では、54件のうちSpaceXが28件、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスが19件、Blue Originが7件を担当することに決まりました。前回実施された2020年の大規模なコンペティションでは、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスとSpaceXの一騎打ちとなり、6:4の割合でユナイテッド・ローンチ・アライアンスが多い件数を受注しました。
ブルーノ氏は今回の打ち上げコンペティションの結果について、「私たちは今回の契約を手に入れられてうれしいです」と語り、結果には驚かなかったと説明しています。そもそもブルーノ氏の考えでは自分たちが打ち上げの60%を受注した2020年の結果が番狂わせであり、今回はさらに激しい競争になるだろうと予想していたとのこと。
各企業が担当する特定のミッションについてはまだ決まっておらず、宇宙軍などが年1回開催する「ミッション割り当て委員会」で、その年度に各企業が担当するミッションが決定されます。2025年度は全9件の国家安全保障ミッションのうちSpaceXが7件、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスが2件担当することが発表されました。
SpaceXが担当する国家安全保障ミッション7件のうち4件が宇宙軍に関するもの、3件が国家偵察局に関するもので、受注金額は総額8億4580万ドル(約1兆2400億円)です。一方ユナイテッド・ローンチ・アライアンスが担当する2件はいずれも宇宙軍に関するもので、総額は4億2760万ドル(約630億円)です。
この差についてArs Technicaは、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのヴァルカンロケットの発射台がフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地にしかなく、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地で打ち上げるべきミッションが割り当てられなかったためだと指摘。ケープカナベラル宇宙軍基地は東方向に海が広がっており、GPSネットワークや静止軌道の衛星を打ち上げるのに適している一方、ヴァンデンバーク宇宙軍基地は南方向に海が広がっており、極軌道にペイロードを運ぶミッションに適しています。つまり、それぞれの宇宙軍基地で適したミッションが異なるため、今回はヴァンデンバーク宇宙軍基地での打ち上げが必要なミッションが自動でSpaceXに割り当てられたというわけです。
宇宙軍の「宇宙への確実なアクセス」オフィスで責任者を務めるクリスティン・パンツェンハーゲン准将は、宇宙軍は発射台が完成するまで特定のミッションをユナイテッド・ローンチ・アライアンスに割り当てないとしています。パンツェンハーゲン氏は、「企業はより広範なミッションの認証基準を満たす努力を続けながら、サブセットのミッションで認証を受けられます。今回のケースでは、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスは西海岸での打ち上げで認証を受けておらず、現在取り組んでいるところです」と述べました。
ユナイテッド・ローンチ・アライアンスは2006年にロッキード・マーティンとボーイングが設立した合弁事業で、2015年にSpaceXが国家安全保障ミッションの担当企業に認定されるまで、長らく国家安全保障ミッションを独占していました。ブルーノ氏は、「独占は健全ではありません。私がユナイテッド・ローンチ・アライアンスに来る前の数年間、他の誰も打ち上げ能力を持っておらず、それほど多くのミッションがなかったため、私たちは独占していました。これは多くのプロバイダーをサポートするのに十分ではありませんでした。今は十分なサポートがあり、こちらの方がいい状態です」と述べています。
記事作成時点でも、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスがSpaceXに全面的に劣っているというわけではありません。SpaceXのロケットは主に地球低軌道(LEO)にペイロードを運ぶのに適していますが、より高い軌道までペイロードを運んだり、静止軌道上に複数のペイロードを直接配置したりするようなミッションでは、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのヴァルカンが適しているとのこと。
ブルーノ氏は、「SpaceXはLEOでのドロップオフでより効率的になる傾向があります。これは正直に言いましょう。つまり、中間地点に競争スペースがあり、その端にそれぞれが得意とする最終地点があるということです。ですから、私たちは私たちのスペースで勝ち続け、SpaceXはSpaceXのスペースで勝ち続けます。そしてこれらの中間では、どのミッションもどちらに転ぶかわからない勝負になります」と述べました。
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