イラン政府は、同国の核施設をイスラエルが攻撃した場合には報復措置を取るとし、米国にも「法的責任を負わせる」と警告した。CNNは先に、イスラエルがイランの核施設を攻撃する準備を整えている可能性があると報じていた。
イランのアラグチ外相
Source: AFP
イランのアラグチ外相は国連事務総長と国際原子力機関(IAEA)事務局長に宛てた書簡で、イスラエルの脅威に対して「実効的な措置」を講じるよう要請した。
同書簡には「シオニスト政権がイラン・イスラム共和国の原子力施設を攻撃した場合、米国政府も当事者とみなされ、法的責任を負うことになるとわれわれは考えている」と記されている。国営イラン通信(IRNA)が伝えた。
イランと米国は現在、核合意の再建に向けた交渉を進めており、23日にはイタリアのローマで5回目の協議が予定されている。
アラグチ氏は今回の書簡について、「重大な事前警告」と受け止めるべきだと述べている。
同氏は、核施設に対する武力攻撃、またはその脅威があった場合には、国連安全保障理事会が「即時の対応」を取る責任があると強調。それがなされない場合には「イランは核施設および核物質を防衛するための特別な措置を取らざるを得なくなる」とし、「いかなる侵害に対しても断固とした対応を取る用意があり、国益と国民を守るためにはあらゆる手段を惜しまない」とした。
また、イラン革命防衛隊は22日付の声明で、イスラエルによる「愚かな挑発や侵略行為」があれば、「壊滅的かつ決定的な報復」を招くと警告した。半国営タスニム通信が報じた。
原題:Iran Gives ‘Serious Warning’ After Israeli Nuclear Strike Report(抜粋)
🧠 編集部の感想:
イランがイスラエルに対して強硬な報復警告を発したことは、地域の緊張をさらに高める要因となるでしょう。核施設を巡る対立は、単なる軍事的侵害に留まらず国際政治における深刻な影響を及ぼす可能性があります。交渉と対話を通じた平和的解決が求められる中で、双方の行動には今後も注視が必要です。
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