イラストが得意ではない私が、
既存キャラクターのスタイルを変えずに制作できるのかチャレンジしてみました。
最近はAIでイラストを作れるツールが増えてきて、
「AIだけでキャラクターの雰囲気を保ったままスタンプを作れるのか?」
と思い、いろいろ試してみた結果をまとめています。
正直なところ、結果的には思ったようには上手くいきませんでしたが、
制作の中で助けられた部分もいくつかありました。
今回試したAIツールの特徴が、どなたかの参考になればうれしいです。
既存キャラクターを使用して9つの表情違いを中心に、背景透過したLINEスタンプを作る。
リファレンス画像を用意する
- AIに見せる元のキャラクター画像を用意します。
- 複数の角度や表情の画像があるとより良いです。
今回は当社のキャラクター「GIFCat」を使用していきます。
未来のテクノロジー界から飛び出したエンジニア専用のスーパーAICatです!
AIの画像入力機能を使う
「リファレンス画像に似せて、こんな表情のスタンプを作ってください」
のようにテキストと画像を組み合わせてAIに指示します。
今回の統一使用テキスト
- 画像を元にLINEスタンプ用の画像を正方形で9つ作成
- 9分割で一つの画像に
- 画像の背景は透過
- 画像には9つとも異なる汎用的な言葉を入れて作成
ChatGPT
まず、はじめの1歩として一般的に広まっているChatGPTで試してみました。
1日あたり最大3枚の画像生成が可能、制限は24時間ごとにリセットされます。
1回目で生成されたイラストはこちら!
全くテイストが違ったものが出てきてしまいましたが、ポーズと表情の提案はとてもありがたい!
元の画像から離れた、眼鏡なし、2頭身風になってしまったため2回目はそこを指摘し補足しましたが・・・
2頭身はダメって言ったのに
さらには9分割についても忘れてしまったようで、1から説明しないと大幅に変更されてしまうことがわかりました…。
これはこれで可愛らしいですが、もうすでに失敗だな感が出ちゃってます。
Copilot
CopilotはChatGPTと中身のAIが親戚みたいに似ているので、イラスト生成の雰囲気も似ることが多いです。
ただ、1日あたり最大15回までの画像生成が出来るので、ちょっとしたイラスト作成にはもってこいのツールになります!
1回目で生成されたイラストはこちら!
やはり親戚なだけあって眼鏡なしと2頭身はできてしまいました…。
ただ、ChatGPTとは違ってポーズの変化はないことに驚きです。
同じく元の画像から離れた、眼鏡なし、2頭身風になっていることを2回目はテキストで指摘し補足してみたところ・・・
眼鏡は全てなくなってしまい、元画像にも修正はしてくれませんでした
ただChatGPTよりは生成が速く、オリキャラ作成には役立つツールなので私はよく使っているうちの1つになります。
Runway Gen-2(無料制限あり)
Runway Gen-2のモデルは日本語入力も受け付けているとのことですが、英語のほうが認識や生成の精度が高い傾向があります。
今回は英語テキストにて生成してみました。
1回目で生成されたイラストはこちら!
思ったよりもポーズの変化はなく、1枚1枚の出力でした。
もう少し表情などの変化を見たかったので、ポーズを追加して欲しいとお願いしてみたところ2回目。
化け物が生まれてしまいました!AIあるあるですね。
でもスタイルは一番近しいものが出来上がっている印象だったので
英語が得意であったら、もっと上手く生成できるのではと一番感じたツールだと思います。
ただ非常に残念なのが、初回125クレジット付与無料→使い切ると有料プランでしか出来ないというところ。
でも有料プランを1度試して損はないイメージでした。
LMArena
UCバークレーの研究チームが開発、ユーザー各自がプロンプトを提示し、ランダムに選ばれた2つのモデルが応答するスタイルのツールです。
画像のように最初からAIアシスタント2人が二つの意見をバトルしながら出してくれるので、面白いなと思って試してみました!
ただ、画像生成に関してはアシスタントの性格や引用してくるものによって変わる感じでした。
生成されたイラストはこちら!
中華系な感じになりましたね・・・?
てっきりアメリカ風のイラストになるかと思ってたので驚きました。
ただ今回の目的である既存イラストのままから脱線してしまっているので、この子の2回目検証は行いませんでした。
もしかしたら引用パターンが多くなり、今後イラストの様々なスタイルが増えそうな気もしています。
Playground AI
Playgroundは、チャットボットのように自由な会話ができるわけではありませんが、画像生成に特化しており、様々な設定を試しながら理想の画像を作り出すことが可能なツールです。
1回目で生成されたイラストはこちら!
ううん…全く面影がない…
と言っても、このツールは下記画像のようなイラストの表現方法を決めて生成されるっぽく、そこをドンピシャで当てれば可愛いイラストが出来そうな感じでした!
生成枚数については、Edits(画像加工機能)になるので
Playground v3で3時間ごとに10回、OpenAI 4oモデルでは月3回まで利用可能みたいです。
似てるものを探すのに手間はかかりますが、上手くいけば手っ取り早いかもしれません!
いかがでしたでしょうか?
無料での利用は少し厳しい部分もありますが、
個人的には「Runway Gen-2」がおすすめできるのではないかと思っています!
結果的に、既存キャラクターをそのまま作成することは難しいのですが、
ヒントになる表情やポーズ、近しいラフ案などを作る手段としてはとても役立つので、私のようにイラストが苦手な方にも使いやすいと思います。
また、今回は当社の書き込まれたイラストが主役でしたので、
簡易的なイラストであれば、もう少しスムーズに反映されて生成されそうだなと感じました。
もし、「こうすればもっと上手く生成できるよ!」など
コツやアドバイス、おすすめAIがありましたら、
ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです!
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