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概要
2025年5月23日に東京・目黒で行われた「第24回 Ques」は、テーマ「はじめてのテスト自動化」に焦点を当て、初心者向けに設計されたイベントです。100名以上の参加者が集まり、テスト自動化の基本や実践例、交流を通じて学びを深めました。セッションでは、テスト自動化の重要性や初めての自動化の取り組みについての講演が行われました。
要約
- 開催日・場所: 2025年5月23日、東京・目黒のprimeNumber社オフィス
- テーマ: 「はじめてのテスト自動化」
- 参加者: 現地・オンライン合わせて100名以上
- オープニング:
- Ques立ち上げメンバーが13年の感謝を述べた
- 初参加者とベテラン参加者の交流が活発に行われた
- 講演:
- 坂下聡さん(NEC):
- テスト自動化の目的と考え方を解説
- 自動化は手段であり、成果が本質
- 失敗例の紹介、コスト効果を考慮する必要性
- 武田義之さん(株式会社FiT):
- 1人目のQAエンジニアとしての経験談
- ノーコードツールのMagicPodを活用
- 小さく始め、チームを巻き込むことの重要性
- 懇親会:
- 参加者同士の活発な意見交換が行われた
- 自動化ツールや通知手段についての対話が盛り上がった
- 負荷テストサービス「ピークキューブ」:
- UI操作の同時アクセスを実現するサービスの紹介
- 大規模なユーザー視点での操作を再現可能
- まとめ:
- イベントでのメインメッセージは、品質向上のために自動化を活用すること
- 次回Quesは2025年11月予定、品質に関連する新たな視点を期待
2025年5月23日(金)に東京 目黒の primeNumber 社オフィスで開催された「第24回 Ques」に参加してきました。
今回のテーマは 「はじめてのテスト自動化」。
Ques でも特に人気のあるテスト自動化分野において、初心者に寄り添った第一歩の設計がされた今回の会、現地・オンラインあわせて100名以上が参加し、学びと交流の熱気に包まれていました。
配布物
Quesらしさ全開のオープニング
Ques 立ち上げメンバーの宮本さんから「Ques は今年で13年目、皆さんのおかげです!」という感謝の挨拶。会場ではベテラン参加者から初参加者までが自然に交流をはじめており、温かな “Ques の空気” が広がっていました。
登壇① 坂下 聡さん(NEC)
「基本に立ち返るテスト自動化の考え方」
NECのテスト効率化担当、坂下さんによる講演は「そもそも、何のためにテストを自動化するのか?」という根本から丁寧に解説。
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自動化は手段であり、成果をどう活かすかが本質
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コストに見合わないテストは “やらない” 判断も必要
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向いているのは「繰り返しが多く、判断基準が明確なテスト」
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失敗例も赤裸々に紹介:「ツール選定ミスでやり直し」「目的が曖昧で定着せず」など
「削減した時間で “やれなかったテスト” をやること。それが品質向上につながる」という考え方が、とても印象に残りました。
登壇② 武田 義之さん(株式会社FiT)
「1人目QAの自動化奮闘記」
スタートアップのFiTで1人目の QAエンジニアとして入社した武田さんの発表は、現場のリアルが詰まった貴重な経験談でした。
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最初に取り組んだのはログイン機能(シンプルかつ影響大)
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ノーコードツール MagicPod を選定(学習コスト・費用効率重視)
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GitHub Actions + Slack通知で定時実行と可視化
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ダッシュボードでチーム共有と振り返りを定着
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開発者との共働でテスト環境問題を解消
「完璧を求めすぎず、まずは小さく始める。チームと巻き込み、継続が鍵」
自動化スコアは11 → 91まで向上し、今後は iOS対応 や E2E拡張 にも着手予定とのことでした。
懇親会:オフラインならではの対話の価値
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「自動化ツール何使ってる?」
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「Slack通知どうやってやってる?」
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「QAキャリアの先ってどう考えてる?」
といった会話が会場各所で飛び交い、登壇者や他社QAとの“ゆるくも濃い対話”が次々に生まれる、まさにQuesらしい懇親会でした。
「UI操作 × 同時アクセス」の負荷再現はどうする?
今回のイベントでは自動化の入り口にフォーカスされていましたが、実サービス運用では、高トラフィック環境下でUI操作がどう影響するかという視点も重要です。そうした場面で注目されているのが、実ブラウザ操作型の負荷テストサービス「ピークキューブ」。
ピークキューブの特長
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ChromeベースのUI操作(ログイン・再生・遷移)を数千、数万拠点同時実行
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スクリプト不要、CSSセレクタやXPathで簡単に操作定義
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数千、数万ユーザーの同時アクセス再現が可能
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ウェビナー、動画配信、ECサイトなど高負荷シーンでの導入実績多数
APIベースの負荷テストでは再現できない “ユーザー視点での高負荷操作” をそのまま再現できる、UI起点のパフォーマンステストです。
最後に
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坂下さんの言葉
「テスト自動化は、削減した時間を“品質に投資する”チャンス」 -
武田さんの言葉
「1人目でも、道は開ける。“完璧より継続”が何より大事」
この2つのメッセージに共通するのは “手段に振り回されない、本質を見つめた自動化” でした。
次回の Ques(第25回)は2025年11月に開催予定。「品質」を軸にまた新しい視点と出会えるのが楽しみです!
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