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概要
アマダ(6113)の2025年3月期決算は減収減益に終わり、配当は据え置かれました。2026年3月期の業績予想は、売上が微増ながら利益が減少する見込みです。主な課題には、日本国内での投資意欲の低迷や、コストの増加が挙げられます。全体としては堅実な経営で、株主還元については積極的です。
要約の箇条書き
- 業績: 減収減益で、特に純利益は前年同期比で20%減少。
- 主な要因:
- 日本では年明け以降、投資意欲が低迷。
- 海外の北米・欧州は一部堅調も全体としては期待外れ。
- 生産調整や人件費の増加が営業利益を圧迫。
- セグメント別の状況:
- 金属加工機械: 営業利益16.6%減。
- 金属工作機械: 営業利益6.2%減。
- 財務状況:
- 総資産は前年比311億円減の6,498億円。
- 現金・同等物は前年比114億円増の1,048億円。
- 配当状況:
- 年間配当62円を据え置き。
- 配当性向は62.8%。
- 2026年3月期予想: 売上は微増見込みも、利益は減少予定。
- 総評: 世界景気の不透明感や顧客の設備投資抑制が影響。株主還元を積極的に行っているが、利益の減少が懸念される。中長期的には子会社のシナジーに期待。

➡ 業績は全体的に減益です。とくに純利益(親会社帰属利益)が2割減となりました。
EPSとBPSの推移
🔵 主な要因
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日本:補助金や展示会の効果はあったが、年明け以降は投資意欲が低迷。
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海外:北米・欧州で一部堅調だったが、全体としては期待に届かず。
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コスト:生産調整や人件費の増加で営業利益が悪化。
🔵 セグメント別の状況
◆ 金属加工機械(売上の83%)
➡ セグメント営業利益は16.6%減の403億円。
◆ 金属工作機械(売上の16%)
➡ 営業利益は6.2%減の69億円。
🔵 財務状況とキャッシュフロー
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総資産:6,498億円(前年より▲311億円)
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現金・同等物:1,048億円(前年より+114億円)
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営業CF:462億円(前年とほぼ同等)
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自己株式取得に42億円支出
キャッシュフロー推移
2024.3 200億円
2025.3 42億円
自社株買いはあまり積極的におこなえないかな。純利益が前期比-20.3%で324億円、内配当金201億円。のこり120億円程度はあるが。
✓2025年3月期総還元性向 ・純利益 324億 ・配当金 201億 ・自社株買い 42億円 ・総還元額 243億円
・総還元性向 75%
🔵 配当・株主還元
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年間配当:62円(前期+2円)
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配当性向:62.8%
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来期も同じ62円の配当を予定(配当性向:64.3%)
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方針:連結配当性向50%目安 + DOE3〜4%を基準に継続
配当金推移
🔵 2026年3月期の業績予想
➡ 売上は微増見込みだが、利益は減少する予想。海外子会社(エイチアンドエフなど)の業績貢献を見込む。
🔶 総評(分析)
アマダは堅実な経営を続けていますが、世界景気の不透明さや顧客の設備投資抑制の影響で減益となりました。
キャッシュはしっかり確保しており、株主還元(配当)も積極的に行っています。
ただし、来期も利益はさらに減る見通しであり、中長期の成長ストーリー(子会社のシナジーなど)に注目です。
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